MARCH PORSCHE 88C_05

啓蟄・次候・桃始笑「もも はじめてわらう・桃の花が咲き始める」
桃の花もほころび始め、桜の開花予想もちらほらと聞こえるようになりました。
ただ今年のお花見はいつもとは違った光景になりそう。
 
足回りの仮組みをしていきます。
先ずはアームの取り付け穴を穿ちます。
穴の指定位置が左右ずれている事があるので簡単に確認しておきます。

この工程、定盤、ハイトゲージ、トースカン等があればそれをご利用されると尚良しでございます。
 
 
サスアームはキットパーツを参考に自作することにします。
キットのPEを使用するとボディに1mm以上の穴が開いてしまうのは見た目ちょっとキビシイ感じなのです。
 
 
外径0.6mmのアルミパイプに0.3mmの洋白線を差し込みます。
 
 
それをバイスでプレスして出来上がり!
形が崩れた部分はヤスリ等で修正しておきます。

この方式での利点はとにかく低コストなことですね。
余裕があれば真鍮パイプとステンレス線の組合せで作るとよりシャープな物が出来るかと思います。
 
 
フロントを仮組み
 
 
まあ、それらしくなったのではないでしょうか。
 
 
リアも仮組み
 
 
ちょっと気になる箇所もありますが「ヨシ!」とします。

これでまた一つハードルをクリアした気分です♩

MARCH PORSCHE 88C_04

啓蟄・初候・蟄虫啓戸「ちっちゅう こをひらく・冬蘢りの虫が出て来る」
三寒四温、さらに花粉ストームが全開のようでポンコツオジサンには辛い時節でございます。
この時期に模型製作が止まり初夏まで休眠というのがここ数年の流れなのですが今年はどうなる事やら。
  
苦手で大嫌いな半田付けを一気に片付けます。
下手すぎてホントに泣ける…
 
 
左サイドのフェールリッド
キットのPEでもディテール的には十分なのですがやはりペタリと貼っただけではちょっと寂しいですね。
ボディパーツに掘り込みを入れて表面より少し下げた状態にするだけでも見た目は向上するかと思います。
でもパーツに合うサイズの穴を開ける術が今はないので今回は見送りです。
 
 
という事で別売パーツ(リアクト製)を使用することにします。

模型製作においてφ3mm以上の穴あけ加工はちょっと面倒ですよね。
電動工具はちょっとハードルが高いのでラジコンボディ用のリーマを調達しましょうか。
 
 
右サイドにあるリッドカバーはキットのEPパーツをテンプレートにして筋彫りで追加しておきます。
またエンジンのエア吸入口も手直しです。
 
 
フロントウイングは左右別パーツをボディパーツに彫られた溝にそれぞれ接着という力技仕様。
これだと位置合わせの精度、接着強度ともに不安ありなので他のやり方を用意します。
 
 
0.3mm厚の真鍮板で作った左右一体型ウイングを床面を彫り込んだボディパーツに接着する方式に変更。
削った分のフロアは後ほどプラ板等で設えておきます。
 
 
ボデイ全体の筋彫りもパテを入れて調整です。

MARCH PORSCHE 88C_03

雨水・末候・草木萠動「そうもく きざしうごく・草木が芽吹き始める」
いつもとは様子が違う雨模様の月初月曜日、お疲れ様でございます。
 
旧めなメタルキットの製作はつらつらと続きます。
前後ロワアームのPEパーツをフロアに接着します。
接着剤はセメダイン社のメタルロックを使用、重合反応バンザイなのです。
 
 
車高スペーサーを取り付けてからタイヤを仮組、いまのところ大きな問題は無さそうです。
ロワアームの位置やタイヤサイズの所為かやはり地上高は低めですね。
もう0.5mm程上げたいところですが…
 
 
同時期のローラやペンスキーと比べると無骨でちょっとラジカルな感じのフォルム。
でもそこがマーチらしくて良いかと思います。
 
 
リアタイヤと空力パーツのクリアランスもOKです。
ちょっと眠い感じのNACAダクトのモールドが気になりますね。
 
 
NACAダクトは三角の穴をに開け、裏側をちょっと削り、アルミ板をペタッと貼ってでっち上げ。
少々違和感ありですが塗装工程が進むに連れて馴染んでくれると期待しています。

POVは後方の凹に取付指定なのでもう片方は光硬化パテで処理、光重合反応バンザイなのです。
 
 
🏎

MARCH PORSCHE 88C_02

雨水・次候・霞始靆「かすみ はじめてたなびく・霞がたなびき始める」
春霞は良いけど、黄砂や花粉光環とはお近づきになりたくはないものであります。
ちなみ「霞」は春の季語、「霧」は秋の季語とされてます。
 
  
下拵えの続きを書き留めておきます。
組み立てが進むと見ることが難しくなるシャシー板の刻印を記録。
まずは下側、marchの手描き書体がイイ感じですね。
 
 
おなじく上側
こちらはよくわかりません…
 
 
前後のアッパーアームのPE
このパーツを使用するためにはボディカウル、ギアボックスに約1mmmの穴あけが必要。
リアはともかくフロントはちょっとキビシイ、ということで線材等で置き換えです。
 
 
タイヤレターはデカールが用意されていますが貼付後つや消し処理が必要な感じです。
テンプレートを使っての吹付も良い感じに仕上がりますがマスキング等がメンドくさい…
どちらも一長一短ですね。
 
 
フェールリッド、右端にある真鍮PEがキットパーツです。
このままだとちょっと寂しいので別売パーツを見繕います。
リアクト製は多分90年代以降のF1用で形状等も違いボディの穴あけ加工も必要です。
でも他に使う宛もないので今回使用することにします。
 
 
シャシーとボディパーツを接続するタッピングビス
左のキット付属の物は使い勝手が今ひとつなので別売品に交換しておきます。
 
 
ボディはサイドポンツーン上側のアウトレット口を拡大。
ラジエーター等のサイズも後ほど修正です。
 
 

MARCH PORSCHE 88C_01

雨水・初候・土脉潤起「どみゃく うるおいおこる・雨が降って土が湿り気を含む」
巷は跳梁跋扈で喧々囂々、流言飛語で右往左往、早く落ち着いてほしいものです。

久しぶりの1/43モデルカー記事。
記録をたどってみると昨年6月のFerrari 126C3以来ですね。
TAMEO INDY CARS TIK 06 MARCH PORSCHE 88c QUAKER STATE T.Fabi 1988
唐突ですが、ふとした弾みで目が会ってしまった「インディーカー」を弄り始めることにします。
1988年のクルマなので30年位前のキットでしょうか。
 
 
この時期のタメオらしいキットフォーマットです。
パーツ数は少なめですがメタルは肉厚でズッシリとしています。
チョット気になるパーツは人が座れそうもない拷問シートとホイールくらいですかね。
 
 
PEパーツも過不足ない感じです。
個人的には前後のロワアームが用意されているのはありがたい。
 
 
先ずは下拵えから
PEパーツを金ヤスリ等でチマチマと整形していきます。
アッパーアームは場合によっては線材に置き換えるかもです。
 
 
予想通りタイヤとホイールの嵌まり具合がよろしくないです。
経年変化でタイヤパーツが収縮した所為か嵌め合わせがキツキツですね。
このままでは程なくタイヤは切れてしまいそう。
古いタメオのタイヤパーツはと油の吹き出しや硬化による割れ等々ウィークポイントだったりします。

ということでリムの肉厚に余裕があるホイールパーツをゴリゴリと削っていきます。
 
 
リアホイールですが左が修正後、右がキットデフォルト状態です。
 
 
サイズダウンの結果ストレスなくタイヤを装着できるようなりました。
見た目も良くなり一安心です。
 
 
いろいろと整ったところで恒例の車高設定(スペーサーの製作)からスタートです。

今回は余り手を入れずにサクサクと進める方針、現状大きなトラブルになりそうな箇所も無さそうです。
唯一心配なのはデカール…
問題があれば常套手段の「テスト仕様」もしくは「プレゼンモデル」でお茶を濁すことにします。
 
 

McLaren FORD M23 YARDLEY

芒種・初候・螳螂生「とうろう しょうず・螳螂(かまきり)が生まれ出る」
終日ザーザー降りの雨と梅雨寒の空模様
ドトールでは注文を間違えられ、買ったばかりの傘が行方不明となにかと冴えない月曜日であります。
 
1/43 Tameo Kits TMK221 McLaren Ford M23 Yardley GP Brasil 1974
出しっ放しになっていたパッケージが目に入って気分転換にゴニョゴニョ
各カウル類が一体でキャストされたボディパーツはちょっと歪みが目立つ感じでした。
 
  
モノコックの高さやコクピットカウルの幅など良い感じのフォルム
何故か同じTameoのWCT74 McLaren M23 1974よりもカッコよく感じます。
 
 
次の作業はフロアパネルの修正とタイヤを完成させて仮組み、車高調整といったところでしょうか。

スケジュール的には126C3の目処がついた頃になりそうです。
 

Ferrari 126C3_05

小満・末候・麦秋至「ばくしゅう いたる・麦が熟し麦秋となる」
水無月、雨のシーズン到来、何かと疲れが溜まりやすい時期でもあります。
自分なりのリフレッシュできる何かを準備しておきたいところ
 
126C3ですが今一つ波に乗り切れない感じで、暫くはノロノロ運転が続きます。
此の期に及びリアウイングフラップの長さが足りないことに気づきます。
(一番下のエッチングがキットパーツ)
まあ、ウィングの組み方が良くなかった証拠でもあります。
 
 
取り敢えずアルミ板で差し替えておきます。
再塗装前で助かりました…
 
 
本キットの中で気になるのがクーラーユニットのパーツ。
エッチングをコの字に曲げて車体に取付けるのですが、曲げ線上のスリットが目立ちます。
 
 
スリットをパテで埋めたり、芯材を入れたりしてソリッド感?出してみました。
本来でしたらラジエーター、オイルクーラー、フレームを別パーツ化して組み直すのがベターなのでしょう。
あとは塗装でそれらしく見えるように頑張ってみます。
 
 
サフ吹きまで終了
使用したのはタミヤのファインサーフェイサー、定着力、塗面の調子、調達の利便性、三拍子揃ったヤツです。

こうして見るとリアウイング、重そうですねえ
 
 
モノコックにもカーボン色を吹き付け
マスキング作業がちょっと面倒でありますがデカール仕上げよりも手軽なのです。
 
 
ウイングにロゴデカール貼付
乾燥後、隙間を見つけてクリアコート→軽く研ぎ→フラットクリアで仕上げ
 
次はエンジン組み立ての予定

Pit Stand High by This Way Up

小満・次候・紅花栄「こうか さかう・紅花(べにばな)が盛んに咲く」
ここ数日の高温で心身共にサスペンドモードに入ったようです。
 
製作フェーズがメンドクサイゾーンに入りつつある126C3はひとやすみ
とある模型ショップのtwitterを覗いていたら面白そうなアクセサリーを発見。
This Way Upが企画しTameoが製造したエッチングパーツの様です。

金属線で自作している方も多いパーツですが、ハンダの扱いがてんでダメな自分にとってありがたい製品。
 
 
オーダしてから一週間ほどで手元に届きました。
ちなみに費用はパーツは一つ£4.13、送料は£3.55でございます。
 
 
エッチングの素材は洋白、厚さは0.3mm、形状の所為かサスアームのパーツみたいです。
上部に通すバーはφ0.6の洋白線
 
 
歪んでしまうとカッコ悪いので簡単な治具を用いて組み立てます。
 
 
という事でアッサリと完成。
金属生地のシュッとした感じも良いのですが今回はフレームを塗装することに。
 
 
何色にするか迷いましたがフィニッシャーズのディープレッドで縮み塗装風に。
ツヤ有りの方が工具感が高いかと思いますが、個人的な好みでこんな感じにしました。
 
 
試しに312Tのカウルを載せて記念撮影。
それなりですが絵になっているのではないでしょうか。

できることなら高さ半分で車体を乗せることが可能なスタンドが欲しいかも。