RENAULT RE-30B TURBO

春分・末候・雷乃発声「らい すなわちこえをはっす・遠くで雷の音がし始める」
四月、卯月、新年度、薄手のコートに切り替え新しいネクタイを下ろす時節。
今年もあたふたしている間に季節は巡るのであります。
 
 
タミヤ 1/20 グランプリコレクションシリーズ No.18 Renault RE-30B Turbo
1982年のルノー・スポール・レーシングのF1マシーン、4勝しコンストラクターズランキングは3位を獲得。
 
 
この古びたプラモデル、実家での片付け時にガラクタ山の奥からサルベージしました。
いつ頃の物かというと発売されてからすぐに作った記憶があるので40年ほど前の完成品です。
現在製作中のRE-20との縁を感じて処分せずに持ち帰る事になります。
その後積もった埃と年月を洗い流したらデカールの印刷も剥げ落ちてしまいました。
 
 
1/12 Renault RE-20 Turboのボックスアート風アングルで撮影です。
RE-20よりも機器類のレイアウトがスッキリとした感じに、そしてモノコックも丈夫そうに見えます。
 
 
この時期はカウル以外はパクトラタミヤを筆塗りで塗装していました。
フラットアルミ、クロームシルバー、ガンメタル、メタリックグレイが大活躍!
パイピングもいろいろと頑張っていますね。
ちょっと驚いたのがモノコック、マフラーは塗装では無くアルミシールを使用していた事。
 
 
アンダートレイの裏側にもアルミシールが貼られています!?
当時の自分に一体何を思って作業していたのかを聞いてみたくなります。
 
 
本作は自分にしては珍しくドライバーフィギュアが乗車しています。
レーシングスーツのワッペンも健気に手描きです。

この熱意を他の事に生かしていたのなら別な人生を歩んでいたかもです…
 
 
「若気の至り」というか「三つ子の魂百まで」なのかいろいろと考えさせられる発掘物でありました。
それでも40年経った今でも同様に模型を楽しんでいるのは悪い事ではないと思う今日この頃。
 
 
 
 
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RENAULT RE-20 TURBO_11

春分・次候・桜始開「さくら はじめてひらく・桜の花が咲き始める」
週末に降った雨で桜の花も散り始めました。
私的にはスギからヒノキにステージが変わりつつあり七転八倒、模型作りもスローダウン。
 
 
動力装置、駆動装置が出来上がりました。(一部仮組み部分もありますが)
「光り物」が多く同時期のDFVユニットに比べて華やかな出で立ち。
当時のルノーは大メーカーワークスらしくマシーンのメンテ、クリーニングが他のコンストラクターよりも行き届いていた記憶があるので今回はキレイ目な仕上がりを目指します。
 
 
ルノー・ゴルディーニEF1 V6 1492cc ツインターボ+ヒューランド FGA 400
DFVと同様にアイコニックなレーシングエンジン。
 
 
エキパイには適当に焼き色等を追加、リアルを目指すというより所謂模型的演出です。
それでも不自然な感じにならないようには留意はしたつもりですがどうでしょう。
 
 
パーツが揃ったら組立、数種類の接着剤を使って騙し騙しセットしていきます。
タミヤといえども40年以上前の製品なのでストレスなしにパチピタと組み上がる訳ではありません。
 
 
マフラーエンドの位置とウェイストゲートバルブの角度に少し注意が必要。
 
 
右サイドはこんな具合に。
 
 
アンダーカバー等で完成後は見ることが出来なくなる「裏面」を記念撮影。
こちら側もなかなかに魅力的な造形、機能美。
 
 
 
 
 
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RENAULT RE-20 TURBO_10

啓蟄・次候・桃始笑「もも はじめてわらう・桃の花が咲き始める」
花散らしの雨降る月曜日、次は桜ですね。
今年の花見は如何しましょうか。
 
 
前回の投稿からあまり進捗はないのですが、備忘録的に書き留めておきます。
 
 
少し目先を変えた作業がしたくなりシートベルトを組立。
タミヤ1/12.F1シリーズではFerrari 312T4からシートベルトが付属するようになったと記憶しております。
ベルトは印刷された布シール、金具類はメッキを剥離して表面を整形。
 
 
金具を塗装、使用したのはガイアノーツのEXシルバー
 
 
ベルトの布シールはカラーペーパーで裏打ちして透け感と端のほつれを抑えます。
 
 
RE-20のシートにはいくつかのパターンがありますが今回は黒の合皮仕上げ風に。
サフェーサーでテクスチャーを加えてアンバー系のフラットブラックで塗装。
 
 
組み上がったシートベルトをつけて完成。
裏打ちしたベルトも程々のコシ感とボリュームがついてまあ満足。
 
 
画像では判別しづらいですがメーター類にはカバーガラスを嵌め込み。
手間はかかりますが1/12以上のスケールだとクリアレジン流し込みよりも雰囲気は合っているように感じます。
あとメーターの針は別体化したいですね。
PE等で汎用できる別売パーツを希望。
 
 
先送りしていたエンジンの吸排気デバイスを取付。
まずはインタークーラーをバルクヘッドにしっかりと固定して組立の基準とします。
 
 
左右のターボチャージャー、エキマニが組み上がったらまとめて色艶を調整。

陽気も良くなってきたのでそろそろカウル類のクリアコートしたいところ。
 
 
 
 
 

 
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RENAULT RE-20 TURBO_09

立春・末候・魚上氷「うお こおりにのぼる・割れた氷の間から魚が飛び出る」
北風強く埃や花粉が舞い散る寒い水曜日、今月も半分が過ぎましたね。
何はともあれ急げや急げであります。
 
 
手付かずだったターボチャージャー周辺のパーツを塗装。
今回は全てメタリック系なので色の切り替えに伴うクリーニング等も簡単であっさりと作業終了。
 
 
ピカピカに輝くクローム系シルバーも良いけどしっとりとしたフラットアルミの質感も素晴らしい。
タミヤのXF-16(LP-38)フラットアルミ大好きマンなのでファンクラブが有るのなら入会希望です。
次はしっかりと乾かしてからジョイントのグレーや焼け色等を加え全体の艶調整。
 
 
サイドポンツーンのフロアも塗装、使用したのはクレオスのMr.スーパーメタリック2 スーパージュラルミン。
塗り上がりは80年代タミヤRCカーのジュラ板シャシーを思い出させる色合いと光沢感。
クレオスのMr.スーパーメタリック2シリーズ、入手し易くお手頃価格で高性能であります。
 
 
整形中のエンジンアンダーカバーを付けて記念撮影。
 
 
まだまだ手間と時間がかかりそうですが楽しみながらノンビリと進めていきます。
 
 
 
 
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RENAULT RE-20 TURBO_08

大寒・次候・水沢腹堅「さわみず こおりつめる・沢に氷が厚く張りつめる」
どんより空の寒い週末月末を迎えております。
そして花粉らしきものも飛び交い始めたようで目も鼻もぐずり気味。
この時期は観念してインドアでの楽しみを充実させようと思うのであります。
 
 
黄色と白に塗り分けたカウルの塗装も乾燥したようなのでデカール貼りです。
今回はキットの指定どおりにルネの青い16番で進めます。

心情的にはルノーF1の功労者であるジャブイーユの赤い15番で仕上げたいところですがカウル形状等の変更が大変そうなので断念します。
「ジャブイーユの赤い15番」仕様のルノーはメーカー、スケールを通じて希少な存在ですね。
 
 
デカールはロゴ等が修正された版でカルトグラフのプリント。
鮮度良好なので当然の如くトラブル無しでラジコンカーのステッカーみたいにペタペタと貼っていけます。
ただサイドパネルのRENAULT elfの大判はシルバリング防止で余白を適宜処理した方がベターであります。

黒いラインとロゴが入るとRE-20らしさが大幅アップ、ウレシい!
 
 
ヒケやパーティングラインを処理する際に切り飛ばしたモノコックのリベットを復元していきます。
 
  
この数のリベットを別売金属パーツで処理するとなるとパーツ代がエラいことになるのは必然、なので今回はテストも兼ねてこちらのレジン製リベットを使用してみます。
一袋に大体150〜200本(サイズによって違います)入って700円位、金属製リベットよりもリーズナブル、元々はAFV用ですがヘッドの形状、サイズも様々で他ジャンルにも応用可能な感じ。

ただし輸入品且つ製造国がちょっとあれな感じなので今後の安定供給は難しいかと思われます。
 
 
離型剤等の用心のため塗料薄め液で洗浄してからヘッドを塗装します。
今回はエアブラシの支度が面倒だったのでペタペタと筆塗り。
 
 
燃料タンク周辺はサイズ0.7mm、フラットヘッドタイプを植込み。
ブラインドタイプならばベストなんですが贅沢は言ってられないのです。
ヘッドにはフラットアルミを塗って周りと調子を合わせてみましたが無塗装レジンとあまり変わらない…
 
 
前側にはサイズ0.6mmの半球タイプをクロームシルバーに塗って使用しています。
 
 
三日ほどで作業終了。
金属パーツほどの精度や煌びやかさはありませんが、プラモデルの佇まいとしてはこれはこれでヨシ。
今回使用したパーツ以外でもエバーグリーン、プラストラクトの極細プラ棒や糸ハンダ等の金属線、あと3Dリベットデカールも使えそうな気がします。

 
 
 
 
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RENAULT RE-20 TURBO_07

冬至・次候・麋角解「びかく げす・大鹿が角を落とす」
期末、月末、年末、囂しく、忙しない。
それでもあれこれどうにか納まり、収めました。
今年一年お疲れ様でした。
 
 
後ろ送りにしていたモノコックの塗装ですが観念して着手することにします。
 
 
プラサフ、ベースホワイト、イエロー、マスキング、メタリックグレー、マスキング、カーボンブラック、マスキング、クリアコート、アルミシルバーの工程を経て完了。
同じ大陸系コンストラクターのフェラーリやアルファロメオと比べるとフレンチ風味でおシャンな感じです。
 
 
アルミ部分は当時のルノーワークスに習いピカピカ気味に塗ってみました。
 
 
組立説明書では指示されていませんがアッパーモノコックパーツ端面の一部をイエローで塗っておくと完成時の見た目が良くなる気がします。
 
 
いろいろと建付の確認、やはり塗装後の微調整は必要っす。
 
 
シートの塗装はベージュのスウェード仕上げも候補に、これは検討課題。
 
 
表面の整形時に削り落とした各種リベットをどうするのか、これも検討課題。

ということで来年に続く…
  
本年も当Blogをご覧いただきありがとうございました。
素敵な年末年始をおすごしください。
 
 
 
 
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RENAULT RE-20 TURBO_06

小雪・末候・橘始黄「たちばな はじめてきなり・橘の葉が黄葉し始める」
師走です。慌ただしいです。
それもなんだか楽しいです。
 
 
カウルパーツ等の表面処理を適当なところで切り上げてサフェーサー工程へ。
各パーツの裏側には透過防止用の黒サフを入れてからグレーサフを表裏両面に吹き付けています。
 
 
グレーサフは定番のタミヤ ファインサーフェイサー(ライトグレイ)、ここ最近タミヤのツール、マテリルの欠品が目立つのが少々気になります。
無理がない程度で早く安定供給されるようになることを願います。
 
 
サフ研ぎが終わったらホワイトを吹き付け。
こちらも定番フィニッシャーズ ファンデーションホワイトを使用、ただ塗装面にトラブルががが

エアブラシの塗料カップの蓋がちゃんと閉まっているかを確認しましょう… 確認しましょう…
この段階でのミスで良かった。
 
 
イエローの調色作業、1/12なので塗料ビンも大サイズです。
フィニッシャーズ ピュアイエローをベースに微量のオレンジを加えました。

ピュアイエローは2000年8月購入のビンテージ物。
主な製作対象が1/43、さらに黄色い車はほとんど作っていなかった所為で全然減らなかったのが今回でやっと使いきれました。
 
 
ホワイトが乾燥したのでマスキング。
マスキングは臭い、騒音、粉塵を出さず比較的ストレスフリーに作業できるのでキライじゃないです。
 
 
予め付けられていた塗分境界の罫書き線は下地処理で消してしまうので位置関係を事前に記録しておきました。
 
 
特にこの辺は白帯、ゼッケンナンバー、黒帯のクリアランスがシビアなので注意が必要。
 
 
バタつきましたがどうにか塗り上がりました。
お正月の錦玉子みたいで美味しそう!
 
 
このツートンカラーだけでもさらにRENAULT F1らしくなってきましたね♪
一週間ほど乾燥させてからデカール貼りです。
 
 
 
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RENAULT RE-20 TURBO_05

立冬・初候・山茶始開「さんちゃ はじめてひらく・山茶花(つばき)が咲き始める」
街は色付き、そろそろ木枯らしの時期、今年も静かに冬がやってきます。
 
 
組み立て作業用のベースを準備しました。
HAKUBAのA3サイズパネルボード表面に5mmグリッド方眼紙を貼付したものです。
420mm×220mmに切出し、固定用のネジ穴を開け、暫定のスペーサーも用意します。
 

A3では長辺はギリギリですね。
 
 
短辺方向は余裕有り。

80年代の「グラウンドエフェクトカー」はいろいろな意味で堪らんです。
もしもフラットボトム化せずに更なる高性能エンジン、カーボンモノコック、アクティブサス、進化した空力デザイン、ハイグリップタイヤなどが備わったらどんなマシーンが登場していたのでしょうか。
 
 
1/12と1/43のフットプリント比較、どちらのスケールも魅力に溢れ愛しい。

次は観念してモノコック、カウルの塗装に着手する予定。
 
 
 
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