清明・次候・鴻雁北「こうがん きたす・雁が北へ渡って行く」
良いお天気に缶ビールとシウマイ弁当そして食後は本を読みながらウトウト…
休日の過ごし方としては上等な部類かと思う今日この頃。
Bugatti Type 35 : 1930 Monaco GP Winner #22 René Dreyfus (MFH K763 Ver.A)
2020年の暮れに発売されたモデルファクトリーヒロのホワイトメタルキットです。
今年の正月休みの頃からスタートして約三ヶ月でゴールできました。
自分のフルディテールキット製作期間としては上出来ですね。
今回はシングルシート仕様でトノカバーが着いた22号車を選択、トノカバーの色と質感が良いアクセントになったと思っています。
エンジン等の機器類もよく再現されています。
ただ完成後は見えなくなるパーツもいくつかありますが…
ホワイトメタルとPEを組み合わせたホイールと精密なトレッドパーターンのタイヤも素晴らしい。
この二つのパーツがしっかりしているキットは「良いキット」の絶対条件かと思うのです。
金属、革、ウッド、ゴム等の様々な素材の塗装表現に関しては引き続きの“検討課題”です。
戦前のGPレーサー制作は初体験でしたが最新キットのおかげで楽しく作業できました。
「戦前型」なかなか魅力的で興味深いカテゴリーですね。
近々発売される1/12のアルファP2、こちらの1/43バージョンがでてきたらポチる可能性大です。
TYPE 35、他の画像もFlickrにUPしております。
お暇な時にでも覗いてやってください。
Bugatti Type 35_11
春分・末候・雷乃発声「らい すなわちこえをはっす・遠くで雷の音がし始める」
四月一日新年度、青葉萌え始め、冬物のコートをクリーニングに出し、万年筆のインク色を変える。
相変わらず落ち着かない世相ではありますが季節は巡るであります。
ブレーキハブを取り付けて足回りが組み上がり。
アスクルとハブの接着、ちょっと厄介な作業でした。
接着剤の量に注意です。
ブレーキワイヤーはリア0.25mm、フロント0.20mmの洋白線を使用してます。
リアはレバーと一体のエッチングパーツが用意されていましたが折ってしまったので置き換え。
ただ別体にして取付位置のバッファを取りやすくした方が結果的には組み易いかもです。
1/43スケールワイヤーの素材、表現方法に関しては今後の検討課題。
ラジアスロッドは0.4mm洋白線を使いましたがちょっと華奢すぎる感じですね。
ここは0.5mmもしくは0.6mmアルミパイプを加工したもので良かったかも。
これで車体の組み立てはほぼ完了。
あとはウインドシールド等の小物を取り付けタイヤを履かせたら完成です♪
Bugatti Type 35_10
春分・初候・雀始巣「すずめ はじめてすくう・雀が巣を構え始める」
お彼岸も過ぎ、桜もちらほらと咲き始め、まさに春本番といった今日この頃。
ただ憂鬱なのは年度末の空気感、暇でも忙しいふりをしなくちゃならないのが苦痛でございます。
エンジンルームの中身がなんとか片付きました。
それなりにミッチリといった感じになったかしら。
吸気側はこんな具合
油が廻り、熱が入り、力が伝わり、風に当たった機械の雰囲気を表現するのは難しいです。
次は車体上下パーツの結合ワイヤー編みに手をつけることにします。
TYPE35の特徴的なディテールで車体を完成させる上での最後のハードルですね。
キットには精密なエッチングパーツが用意されていますが自分のスキルではこれを綺麗に貼り付けるのは無理…
ということで別の方法で再現しようかと思います。
先ずは伸ばしランナーを用意、太さは手前の洋白線0.3mmを参考に。
グレーまたは黒色のランナー枠を用いると塗装要らずでお手軽です。
あとは適当な長さに切った物をあらかじめボディパーツに埋め込んである洋白線のピボットに沿って貼り乾燥後長さを切り揃えるだけ、単純な作業なので慣れた頃には終わります。
ちなみにピボットに使用したのは洋白線0.3mmです。
ということで左右作業完了です。
ちょっと手間はかかりますが以上「ローコスト、ローテクワイヤー編み再現」でした。
伸ばしランナー以外でも極細の金属線、テグス、ドールのヘアー等々使えそうな材料はありますね。
次は足回りの組み立て、小物パーツの仕上げです。
今回の作業の感想は「極細の伸ばしランナーを作るのは結構手間がかかる」「1/700艦船モデラーはすごい」「1/48の飛行機モデラーもすごい」であります。
Bugatti Type 35_09
啓蟄・末候・菜虫化蝶「なむし ちょうとけす・青虫が羽化して紋白蝶になる」
春キャベツ、新玉ねぎ、新じゃが、アスパラガス、そら豆、菜の花等々、春野菜が美味しくなってきました。
茹でて、焼いて、蒸して、揚げて、炒めて、善き哉、善き哉。
正月休みから作り始めたTYPE35、今月中の完成を目標にしていましたがちょっと怪しい感じですね。
クリアーも乾燥したようなのでコンパウンドでポリッシュ。
最後にボンネットフードのルーバーに軽く墨入れ処理してみました。
繊細なモールドでしたが塗料で埋まらずに辛うじて残ってくれたようです。
(凹凸が見やすように画像処理してあります。)
エンジンにプラグコードを8本植え付け、なんか色と形が冬蟲夏草みたいですね。
コードには0.2mmのリードワイヤーを使用しましたが“腰”が無さすぎで扱いにくかったです。
0.3mm以下のパイピング材料にはいつも苦労させられています。
とりあえずフレーム+アンダーボディのパートは9割ほど完成。
今回は1929年の22号車なのでシングルシート仕様です。
それにしてもこのディテールを完成後殆ど見ることはできなくなるのはすこし残念な気がします。
エンジンルーム内補機、コクピット小物パーツを仕上げて取り付け。
細かなモノまできっちりとパーツ化されています。
想定していたよりもクリアランスが無く苦労する箇所もありましたがなんとか収まってくれたようです。
なかでもヒヤヒヤしたのはステアリングシャフトの取り付け。
実車では銅パイプを用いたと思われるパイピングも適当に追加しておきました。
金銀銅の色味が並んでオメデタ感満載です。
次はプラグコードを収めて上下ボディの接着、エンジルーム内を仕上げてから足回りパーツの組立ですね。
Bugatti Type 35_08
雨水・末候・草木萠動「そうもく きざしうごく・草木が芽吹き始める」
春雨に春疾風、暖かくなったり冷え込んだり、そろそろ草木も人もふわふわと動き始める時期です。
先行きは薄ぼんやりしておりますがゆっくりでも確実に歩を進めていきたいものであります。
通常の工程では初期に行う車高調整とスペーサー製作に漸く着手。
今回、車高調整できるポイントが殆ど無いのである程度組み上がるまで先送りにしていました。
作業は足回りパーツの歪み修正のみで調整というよりも確認に近いですね。
スペーサーの高さは5.5mm、プラ板とH型プラ棒の組み合わせ。
普段作っている車種では2mm以下がほとんどなのでやけに高く感じます。
それとタイヤが細く自立してくれないので固定に「プリット ひっつき虫」を利用しています。
ちょっと難儀しましたがクルマらしい姿になって一安心、トー角、キャンバー角は最後に力業で調整です。
それにしても小さなクルマですね。
いつものディスプレイベースのサイズではちょっと間延びした感じになりそう。
TYPE35用に木製作業台のサイズを少し拡大したベースを設えてみますかね。
この手の材料は池袋の東急ハンズが扱う種類サイズも豊富で重宝していたのですが最近はどうなんでしょう。
若しくはシンプルに乳白アクリル板、こちらもボディカラーのブルーが映えていい感じです。
それよりもこのモデル、ベースへの固定方法が難問なのです…
Bugatti Type 35_07
雨水・初候・土脉潤起「どみゃく うるおいおこる・雨が降って土が湿り気を含む」
今月は祭日が二日、4連休×2といったゴールデンスケジュールの方もいらっしゃるかもしれません。
正月気分が完全に抜け切らぬ内に2月になりボケボケと過ごしていたらもう月末の姿が…
そしてすぐ年度末が不気味な笑みを浮かべながらやってきます。コワイですね
車体に車番デカールを貼付、今回は#22 René Dreyfusを選択しました。
トリコロールリボンの#18と迷いましたがナンバーの書体、コクピットの装備等を勘案してこの仕様に。
22の書体ですがなかなかにユニークなデザイン。
見方によっては「ON ON」若しくは「NO NO」のタイポグラフィに見えたり、「石石」といった石材屋のロゴにもなりそうで楽しい。
ナンバーのデカールを3枚貼るのに2時間ほど費やしました。
予想通りルーバー部分の位置調整と切込みに苦戦、後ほどレタッチ必須です。
今回の白デカール、「透け」がほとんど無く美しい発色なのですがインク層が厚く固めな印象でした。
デカールをしっかりと乾燥させ次はクリアコートです。
Bugatti Type 35_06
立春・末候・魚上氷「うお こおりにのぼる・割れた氷の間から魚が飛び出る」
2月13日に東北地方で発生した地震で被害に見舞われた方々にはお見舞い申し上げます
やはりこの時期の大きな揺れは2011.3.11の記憶を呼び起こします。
あらためて思うのは「備えよ、常に(Be Prepared)」でしょうか。
まずは突然の災害、感染症による入院、隔離等々に備えたパックを再点検してみようと思うのです。
正月休みにスタートしたTYPE 35は外装の塗装も済みシャシーもここまで組み上がりました。
自分としてはかなり順調なペースで進んでいます。
駆動部と懸架装置がついてクルマの体裁が整いつつあります。
外装無しでもメカメカしくて魅力的な姿、これでゴールにしても良いくらいです。
ちなみに最初の画像で分かる通りギアボックス後方のパーツは完成後はほとんど見えなくなります。
一工夫して機械部分を見せるカットモデル的な作り方も面白いかもしれません。
そろそろタイヤを履かせて足廻りの再調整をしましょ。
Bugatti Type 35_05
立春・次候・黄鶯見完「こうおう けんかんす・鶯が山里で鳴き始める」
三寒四温の今日この頃、自分は感染症に加え花粉への対処というミッションが始まりました。
まあ出来ることをして淡々とやり過ごすのみです。
車体のペイントが終了、43モデルカー製作におけるいち段落といった感じです。
やはりこのクルマにブルーの塗色はしっくりときます。
(ブルーのニュアンスについては人それぞれかと思いますが)
早速エンジンフードのヒンジ部分に“チップ”が発生しています…
この部分はしゃーないです、後ほどまとめて補修の予定。
次の工程はフレームにギアボックス、前後サスユニットを組込、そしてアンダーボディ、エンジンの取付といった流れ。
外装以外の細かなパーツの塗装も概ね完了。
シートのレザー表現、難しいですね。
さてマーキングはどうしましょうか。
22と18、何方にするかまだ揺れています。