1/700 IJN Destroyer Shimakaze _01

「大雪・末候・鮭魚群」けつぎょ むらがる・鮭が群がり川を上る
この冬は暖冬傾向かしらと高を括っていたら急に師走らしい陽気になってまいりました。
それもそのはず、二週間後は大晦日でございます。アラ、イヤダ…

今回は二ヶ月間ほどチマチマと弄っていた1/700艦船模型製作の備忘録的なエントリー
キットはピットロード社製 W176「1/700 日本海軍 駆逐艦 島風 就役時」
加えてテトラモデル社 エッチングパーツセット+アドラーズネスト社の真鍮挽物パーツ「50口径 三年式 12.7cm砲砲身 6本入り」を用意
特にテトラモデルのPEパーツはお値段お手頃なのがありがたい
 
 
ちゃちゃっと仮組
クリッパー型の艦首形状が特徴
40ノットの韋駄天駆逐艦らしいフォルム
 
 
キット付属の飾り台がちょっと残念な感じだったのでこれまたアドラーズネストの飾り脚を奮発
艦船模型と真鍮素材の相性は鉄板!
 
 
小学生の夏休みに作っていたウォーターラインシーリーズとは別物のディテール表現
たしかあの頃はキットの価格が200円位だった記憶が…
 
 
ペタペタとPEを貼り付け
ポイントは始点の位置極めと各種濃度の瞬間接着剤を使い分ける事?
 
 
煙突周りにもペタペタ
ジャッキステーのEPパーツは貼り付ける前にキットのモールドを削り取った方がスマートに仕上がりそうなのですが位置関係が解らなくなるのでそのまま
 
 
ラッタルの踏板を一枚づつパキパキ言わせながら90度曲げる作業は悟りがひらけるような新鮮な体験
 
 
1/43スケールFerrari 126CKのサイドポンツーン上で記念撮影
1/700のPEパーツは1/43カーモデルにもいろいろと流用できるかも
 
 
塗料はラインナップに「舞鶴海軍工廠グレイ」とズバリのカラーが有るタミヤラッカーを中心に使用
使った印象は既存ラッカーと水性アクリルの中間のような特性
臭いはクレオス、ガイアノーツほどキツく無い感じか
 
 
リノリウム甲板は明るめな色合いのタミヤが好み

Спутник-1

冬至・初候・乃東生「ないとう しょうず・夏枯草が芽を出す」
今年も残り一週間、じたばたしてもどうにもなりませぬ。

先日、秋葉原で前々から気になっていたガレージキットを発見。
これは僥倖と躊躇無く購入いたしました。(それほど高価な物ではございません。)
しかし、この件でお招きいただいた宴席に遅れてしまったのは反省点であります。
Спутник-1 人工衛星「1/35 スプートニク1号」 打ち上げは1957年10月、今から60年前です。
ロシアのレジンキットメーカー「レッドアイアンモデルズ」の製品。
本邦ではGUMKAミニチュアが代理店のようですね。
パッケージデザインが良い感じ。
「ラベルにはロシア語の小さな文字」なのです、さらばКосмодром Байконурなのです。

本当はルノホート1号 無人月面探査車も欲しかったのですが、こちらは諸般の事情を鑑みて断念。
 
 
キット内容はこんな感じ。
レジンパーツは2分割された本体、アンテナ基部、スタンド、後はアンテナ用の銅線といたってシンプルな内容。
 
 
ちなみに実物の本体ははアルミニウム製で直径58cm、アンテナの長さは2.4mとのこと。
スタンドはちょっと塗装に凝ってみたいですね。
鋳造風のテクスチャを追加する、アルミインゴット風にして赤文字とか妄想はふくらみます。
ああ、ロシアングリーンも良いなあ。

1/700 IJN Heavy Cruiser Maya 1944_Fin.

当ブログでは久しぶりの完成披露です。

完成品は三月末、発注主に無事引渡し完了しています。
その時の反応が微妙だったのが少々気掛かり…

今回は画像サイズをいつもより大きめにしています。
それにしても艦船模型をキレイに撮るのは難しいですね。

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右舷前方から
やはり巨大な艦橋部がまず目に入ってきます。
空中線がピンと張れていないのがまる解り…お恥ずかしい。

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左舷後方から
艦中央部のゴチャゴチャと詰め込んだ感と船尾に向かってのスッキリとしたシルエットが気に入ってます。

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13基の三連装機銃と連装高角砲6基でハリネズミ状態
対空に特化した兵装と城郭のような艦橋部が現在のイージス型護衛艦を彷彿させます。

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航空甲板周り
エッチングパーツの効果がハッキリと分る部分です。
内火艇や艦載機をもう少し丁寧に仕上げれば… もし次があるのならがんばりましょう。

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兵装強化のためバルジがついて若干グラマラスになってますが日本の重巡らしいスマートな船体形状が印象的。
重武装されてはいてもやはり”cruiser”です。

暫く艦船模型は「おなかいっぱい」いうのが正直な気持ちですが、塗料や空中線用の材料が残っていいるので駆逐艦くらいなら簡単に作ってみるのもいいかな。
艦船模型といえば、大きなパッケージでちょっと目立つこれをやっつけるのも有かも。
最新のバンダイの技術は凄い事になっているようなので興味はありますが当分先かな。

製作記に長々とお付き合いいただきありがとうございました。

1/700 IJN Heavy Cruiser Maya 1944_10

梅雨入りする前に一塗りしたいところです。

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前後マストのロッドで空中線取付け時にテンションが掛かりそうな部分を洋白線に置き換えます。
後部マストのトップは半田で組み上げ、お粗末な出来に製作のテンションはダウン…
何度もやり直す気力もないのでこのまま使います。
この手の作業が精度良く仕上げられるようになりたいものです。

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電探エッチングパーツの仕上げ。
特に21号対空電探はエッチングの効果大、それに対して13号は細か過ぎて上手く組めませんでした。

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後部マストに付く艦尾信号灯は赤、緑、白の配色がよく判らなかったのネットで検索してみましたがこれで良いのかしら…
燈火の部分はシルバーを置いてから赤と緑のクリアカラーを塗装、最後にジェルクリアでレンズ風に。
何かカーモデラーらしいこだわりです?

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探照灯はクリアパーツで成型されてます。
レンズ面をマスキングしてメッキシルバー、ブラック、軍艦色の順番で塗装。
マスキングを剥がしてみると想像以上に光ってます。
軍艦の装備品としてちょっと目立ち過ぎのような気がしますがどうなんでしょうか。

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カバーを塗ってから砲身を取付け主砲が完成。
カバーは色の加減が難しいです。
以前カバー部はパテかなんかで作っていたような記憶がありますが、このキットでは予めモールドで表現されているのでありがたいですね。

20140422-015505.jpg
艤装作業も終了して最後に空中線を張っていきます。
この作業が一番キツカッタ。
張り線には鮎釣用金属糸を流用した艦船模型用極細金属張り線を使用したのですが慣れない素材ゆえ苦戦。
細いとは言っても金属線なので切断にはそれ相応の工具が必要になるし、線自体にも巻癖も全く無い訳ではないのでその辺りの調整にも一苦労。
新しい瞬間接着剤を用意してゆっくり少しづつ進めていきましたが結果はボロボロに… ほんと慣れるしかないようです。

ダラダラと製作記を載せてきましたが次が最後、やっと完成です。

1/700 IJN Heavy Cruiser Maya 1944_9

今日は風が強く、街もホコリぽかったです。
目にゴミが何回も入り込んでつらかった…

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艦載機の零式三座水上偵察機を仕上げます。
主翼、尾翼の厚みが気になったので削り込んでみましたが、もう少し薄くした方が良かったみたい。
プロペラ軸を真鍮線に差替えてエッチングのプロペラを取付け。
これだけでも精密感が随分とアップしますね。
パーツは透明プラ材で成型されているのでキャノピー部分をマスキングして各カラーを吹き付けます。

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コクピット色、暗緑色、明灰白色の順番塗りました。
暗緑色はスケールを考えるともう少し明るめにしておけば良かったかもです。
凹モールドで表現されたキャノピーフレームにエナメルの暗緑色を流して終了。
画像では解りにくいのですがちゃんとキャノピー部分がフレームを残して透けていています。
ちなみにフレーム部分はエッチングで置き換えるのが最近の主流のようです。
最後にデカール(フロートのラインデカールは紛失のため手描き、かなり太くなってしまいました…)と簡単な汚し塗装でフィニッシュ。
地味な色合いの艦船模型では艦載機は良いアクセントになりますね。
初期WLの飛行機パーツからみると格段に精密度が向上していますがその分仕上げるのに時間も手間も掛かりました。
空母の場合はこの作業が何倍もあるかと思うとゾッとします。

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機銃台にでき上がった三連装機銃を取付けます。
艦橋前部のハリネズミ感が半端ないです。
機銃類や砲身は目が行く部分なのでアフターパーツへの交換をしたくなってきますが、建造予算が大幅にアップして財政に多大なる影響を与えます…

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艤装も大分進みました。
でも、細かなパーツの仕上げがまだ残ってます。

1/700 IJN Heavy Cruiser Maya 1944_8

なんか5月もあっという間に過ぎていきそう… 

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内火ランチや9m内火艇を仕上げます。
塗り分けてからエナメル系塗料で軽くスミ入れして終了。
昔のウォーターラインシリーズに入っていたパーツと比較すると形状やディテールが格段に向上していると思います。

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ロープに見立てた銅線でくくり付けてから設置。
クリアランスがほとんど無い状態で結構苦労してます。
各甲板にウォッシュ時の塗料がまだ残り過ぎているのでその都度拭き取るようにします。

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三連装機銃などの火器もエッチングパーツを付けて塗っていきます。

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ちょっとスケベ心を出してダメコン用の材木を実際の木片で作ってみましたがもう少し考えた方がよかったかも…
色も明る過ぎて悪目立ちしそうなので暗めの塗料を染み込ませておきます。

艦船模型のスミ入れやウォッシュは加減がよく解らず難しかったです…

1/700 IJN Heavy Cruiser Maya 1944_7

連休明けの水曜日、気持ちの良いお天気になりましたが草臥れました…
やはり連休明けはバタバタします。

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船体の他各パーツに軍艦色を吹き付けました。
クレオスの軍艦色2にスミ入れやウオッシュを施す事を考慮してセミグロスのホワイトを足して明るめに調色したものを使用してます。
マスキングを剥がして(これが一苦労)艦橋のメインブロックを載せてみます。
やはりサーフェイサーとは違ったシットリとしたテクスチャーが良い感じです。

20140422-013832.jpg
船尾方向はこんな感じ。(WBがえらく転んでる?)
チマチマとマスキングした効果はあったようで、これなら少々のタッチアップでなんとかなりそうです。
抜きの関係上致し方ないのですがホーサーリールの形状が少々気になります。
この部分だけでもアフターパーツに変えるのも有かもですがアフターパーツ類は使い出すと切りがなくなりそうです。

20140422-013918.jpg
ランチ収納部の吹き抜け構造がかっこいいです。
卓上ドックでの工程は甲板上構造物の据付と艤装へと進みます。
あと艦載機やランチなどの小物も仕上げていきます。

1/700 IJN Heavy Cruiser Maya 1944_6

連休明けの水曜日がチョッと恐いです…

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やっと色が付きましたが地味な色目、ドックでのさび止め塗布作業みたい。
塗料はクレオスを指定通りに、甲板部分にはウッドブラウン、船体側面に艦底色を吹き付け。
リノリウム甲板の色味ですが、昔パクトラタミヤを筆でペタペタ塗っていた頃はもう少しオレンジ気味だったような記憶があります。

半年振りのエアブラシ塗装でしたがブースの設置、周りの養生、終了後の後片付けホントに億劫。

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乾燥後、第一の難関というか苦行の甲板マスキング作業。
細切れのマスキングテープを無心に貼っていきます。
マスキングテープのカットには円筒状の箇所が幾つかあるためサークルカッターやポンチも使ってます。
鉛直方向にリノリウム色が残るとちょっとカッコ悪いのでテープの浮きがないように爪楊枝を削ったヘラやドライバーなどでしっかりと密着させます。

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無心に作業していたら朝になってしまいました。(すいません、ウソです。)
甲板のマスキングが終わったら側面の艦底色を残す部分を1mmの幅でマスク、バルジがあるためか甲板よりもテープを張るのに苦労しました。
ついでに船体を固定する作業台も養生しておきます。
結構時間が掛かりましたが個人的には無心で作業出来て結構好きかもです。
マスキングテープよりもゾル系の方が効率的かもしれませんが扱いが苦手なので地道にテープを貼っていく方が合ってそうです。
キットによっては予めカットされたマスキングシートも市販されているので利用するのも良いかも。

1/700 IJN Heavy Cruiser Maya 1944_7は連休明け更新予定です。