McLaren M19A_05

小満・末候・麦秋至「ばくしゅう いたる・麦が熟し麦秋となる」
昨年も綴ったのですがやはりビールが恋しくなるフレーズであります。
ビールといえば缶キルケニーの復活を願って止みません。

1度目のサフが乾燥したようなので表面の状態をチェックしていきます。
今回はMFHのキットとしては多めにパテが入りましたね。
それにしてもポリパテの臭いは強烈… できることなら使いたくはないマテリアルです。
 
 
スポンジヤスリなどを使って表面を整えていきます。
形が崩れているリベット孔も再度調整。
 
 
適当なところで2度目のサフ。
ゴミを噛んだり小さなキズがありますが乾燥後の研ぎで修復できそう。
 
 
リベットはこんな具合。
MS11より気持ち深めに彫っています。
 
 
ボディカラーとクリアーが入るともう少し落ち着いた感じになるかと思います。
 
 
ボディカラーも調色しました。
初SUNOCOです! 楽しみ!

うまくいけば梅雨入り前にひと塗りできそうです。

McLaren M19A_04

小満・次候・紅花栄「こうか さかう・紅花(べにばな)が盛んに咲く」
今日は晴れ間のある1日でしたが、湿度は高くなってきましたね。
関東地方の梅雨入りも間近のようです。

仮組み作業にも飽きてきたので小間物から塗装していきます。
今回は黒系とシルバー系が主、塗料はメーカーもバラバラ、一部自分で適当に調色した物も使っています。
 
 
半年以上触ってもいなかった塗装ブースを展開してヨタヨタとエアブラシ作業。
物は小さいのですが数が多いので持ち手の取付やマスキングがメンドクサイ。
 
 
ちょっと心配していたヘッドカバーの銘部分もなんとか潰さずに塗れたようです。
 
 
持ち手とマスキングを外して見ました。
結構な色数を吹き付けたのに地味な絵面。
この後はクリアー系の塗料を乗せて調子を変えたり、筆塗り等で細部のディテールを強調したりします。
今回始めて使用したクレオス“グラファイトブラック”、なかなか面白い塗料ですね。
まさに鉛筆の芯といった風合いでメカ周りには重宝しそうな感じです。
 
 
小間物を片付ける隙間で大物パーツも進めます。
手間取ったのがミラーステー取付用の穴開け、左右のパーツを間違え、足の位置を間違え、開口方向を間違えるといった3連コンボで踏んだり蹴ったり。
MFHのキットは穴開け作業が多いですね。
よく切れるキリとしっかりとキリを咥えることができるピンバイスは必須かと。
 
 
大方の下拵えが終わったのでサーフェイサーを吹いていきます。
使用するのはタミヤのファインサーフェイサー、最近はこれがサフの定番でしてトラブルもなくメタルキットでも問題なく使えます。
入手性も良く、缶サフなので隙があればサッと吹き付けられるのがうれしい。
 
 
乾燥してから様子を見てみると表面が荒れている箇所やパネルの隙間が目立ちます。
パテで修正、それからリベットもちょっと設直しが必要ですね。

入梅までにボディパーツの塗装まで終わらせたかったのですが今年も間に合わずです。
 

McLaren M19A_03

立夏・次候・蚯蚓出「きゅういん いずる・蚯蚓(みみず)が地上に這出る」
5月10〜13日は静岡ホビーショー、参加された皆様お疲れ様でした。
今回もネット経由ではありますが多数の素晴らしい作品を拝見することができました。
ちなみに発売予定で気になったキットはS4,FT T.S.F,EF66といったところでしょうか。
 
まずはフロントサスの仮組から
このパートはホワイトメタルのキャストパーツで構成されていています。
エッチングや線材で置換えた物と比較するとダルな感じに見えますが自分的には十分許容内。
だだしショックに繋がるリンクは組立の都合上後付けができるように線材に置換え。
 
 
アップライトにパーティングラインが…
リアサスも位置関係が確認できたので一部のリンクを線材に。
 
 
“The Alligator Car”
全体像はこんな具合でございます。
フロントカウルとの繫りも今の所大丈夫そうですね。
 
 
前後サスペンションの形が大方決まったところでタイヤ径やアップライトの車軸位置などを計測。
そこから最低地上高を設定してスペーサーをひねり出します。
スペーサーは完成後のサスペンション、タイヤに対する負荷防止と組立作業中の「ウマ」代わりになる重要なパーツと考えています。
 
 
なんやかんやで四つのタイヤも無事に履けたようで一安心。
今回はアームの角度調整がし難いリア側を基準に地上高を設定しています。
 
 
これまたショックが抜けたラジコンのオフロードカーを思わせるフォルム。
 
 
次のハードルはこの空間に冷却ユニットをきちんと収めることですね。

McLaren M19A_02

立夏・初候・蛙始鳴「かえる はじめてなく・蛙が鳴き始める」
連休明けの「若葉寒」、身体に堪えますね。
そう言えばこのような陽気のことを北海道では「リラ冷え」と呼ぶそうです。
リラ=lilac、なかなか良いですね。
 
M19Aは連休中にチマチマとパーツの下拵えをしてました。
大方の目処がついたので記念撮影、思ったよりもパーツ数は多くないように感じます。
今回もパーティングラインや歪みの修正以上に孔開け作業が多かったです。
この時点で一部パーツには可動やサイズ調整ができるような仕込みをしておきます。
これで後々の組立が多少楽になります。

MFHのキットはディテール再現よりも組みやすさ優先で進めるのが吉かと。
 
 
フロントサス周辺のパーツ群
ロアアームがフロントバルクヘッドと一体鋳造されていて仮組み中にポキッといきそうで怖いです。
ラジエータを支えるパイプフレームは線材等で置き換えたくなりますが、フロントカウルとの位置調整に苦労しそうなのでこのまま使用する予定。
 
 
コクピット周辺
モノコックのパーツを磨き上げるのがちょっと面倒で憂鬱です。
でも、折角のメタルキットなので程々にかんばることにします。
ダッシュパネルのスイッチやパイピングは気が向いたら取り付ける予定。
あとシートベルトはどうしましょ。
 
 
DFVエンジン
実は連休中にエンジンだけでも塗装して組み立てようかと目論んでいたのですが、そうなると残りパーツはまた放置状態になる可能性大、やはりここは一緒に進めることに。
懸案の“インジェクター”は妙案が見つからず、あとインダクションポッドの固定用バンドも考えないと。
 
 
ギアボックスとゴチャゴチャとした補機類
リアサスの構造はシンプルで組み易そうなのですが削り出しパーツのショックユニットが少々気掛かり。
サイズ調整可能なタメオのアフターパーツに交換するかも。
ホースエンドのパーツが用意されているのはありがたいのですが繊細すぎてパイピングできるか不安。
 
 
前後のウイング
リアウイングのリブ状のプレートをどう処理するか悩みどころ。
組んでから塗るか、バラのまま塗るかそれぞれ一長一短。
 
 
タイヤとホイール
何度も書いていますがこれらパーツのクオリティが安定しているのがMFHキットの美点の一つ。
今回は“ブルーストリーク”仕様なので一手間かかります。
車高調整が終わったら早速デカール貼付、セミグロスクリア処理後保管しておきましょう。

ボディやフロントカウルなどのパーツに関しては追って記することにします。
次は足回りを仮組みして車高設定とスペーサー作成の予定。

 
 

McLaren M19A_01

雨水・初候・土脉潤起「どみゃく うるおいおこる・雨が降って土が湿り気を含む」
三寒四温、スローペースですが季節は確実に進んでいるような気がする今日この頃。
でもやっぱり寒いですよね…早く春よ来い!(花粉症は辛いですが…)

昨年末からチョロチョロと弄っていたXJR-9は中断して別のキットに手を出しました。
まあ今更「お手付き」を気にしてもしょうがないので好きなだけ食べ散らかすことにします。
M19A 1971 SUNOCO 1971 Rd.10 Canadian GP #10 M.Donohue
まずは勝手知ったるDFVから組んでいきます。
最新フォーマットのキットだけあってブロックパーツは精細なディテールが再現されています。
 
 
エンジンの顔にあたるヘッドカバーもメリハリの効いた造形。
これは色挿しするのが楽しみです!
 
 
補機類も高解像度でキャストされてます!
エアファンネルもアルミ挽物が奢られているのですが、インジェクターのパーツは用意されていないのでちょっと考えないといけませんね。
真鍮パイプ等での自作は手強そうなのでスルーかも。
 
 
お馴染みのギアボックもイイ感じのディテール表現であります。
ギアボックスにはサスペンションの他、オイルタンク等の補機類も多数取り付けられているのでこの辺の処理が「見せ場」になりそうです。

やはり自分はフォーミュラー系が向いている気がします。

MATRA MS11_Fin.

白露・末候・玄鳥去「げんちょう さる・燕が南へ帰って行く」
今年のシルバーウィークは秋分の日が土曜日なのが少々残念。

MS11製作記は完成品画像をアップしての最終回。
MATRA MS11
MATRA MS11 1968 Rd.3 Monaco GP J.P.Beltoise (MFH K411-Ver.A)
キットは予選仕様をモデル化しています。
流麗なフォルムなのですが、冷却が上手くいかなかったのかスケジュールが進むにつれノーズカウルに大穴が開き、それでも足りずノーズの先がバッサリと切られる事になります。

同時展開していたMS10のジャッキー・スチュワート+FORD DFVと比較すると戦績はパッとしないのですがタミヤ、イマイで1/12プラモデルが発売されていたりと人気がある車種ではあります。
ちなみにリジェ・JS17はこのモデルの艶やかなカラーリングをモチーフにしていると勝手に想像しています。
(マトラ、タルボ繫りでしょうか。)
 
 
MATRA MS11
MFHの1/43キットはフルディテールが特長。
(その割にパーツ数はそれほど多くはないと感じています。)
タメオと比較すると組みにくい箇所も多々あり、仮組で手順や取付位置を調整を繰り返す必要はあります。
それでもキャストパーツに施された微細なディテール表現はアドバンテージかと。
 
 
MATRA MS11
本作最大のアピールポイントはこのエンジン周辺部。
マトラ MS9 3000cc V12エンジン、6本出しエキゾーストが凶悪な雰囲気です。
でも後々4本出しの落ち着いた姿になります。
今回は素組にパイピングを施しただけですが、1/43らしい密度感はそれなりに表わせたかと思います。
あとツインプラグで無くて本当によかった… 本当によかった…
 
 
MATRA MS11
ラジエーター周りやフロントサスも精密に再現。

それとキット付属のタイヤは出来が良いですね。
この辺に問題があるキットは結構ストレスになったりします。
 
 
MATRA MS11
精密なパーツ群に加え、安定した品質のタイヤ、ホイール、バキュームパーツ、デカールがオールインワンパックされた国産1/43キットを入手できることは喜ぶべき事ですよね。
あとはフェラーリの版権がクリアになり、人気車種をリリースできると良いのですが。

他の画像もFlickrのフォトギャラリー(album:1/43 Formula car)にupしています。
お暇な時にでも覗いてみてください。

MATRA MS11_20

白露・次候・鶺鴒鳴「せきれい なく・鶺鴒(せきれい)が鳴き始める」
このところ秋晴れの良いお天気が続いていましたが三連休は台風の影響がありそう。

一足先にTwitterでは完成報告をしましたがBlogはもう少し続きます。
リアセクションが片付いたのでコクピット周りの組立へ。
特徴的な6連メーターにパイピングを施します。
手元にある一番細いリード線(MFHの0.28mm)を使用していますがやはり太めに見えます。
まるで先日飲まされた内視鏡の管みたいです。
メーターケースとの接続部にコネクターをでっち上げ、アクセントを加えても良かったかも。
 
 
束ねたケーブルを留めるバンドは0.3mmの糸ハンダをプレスした帯金。
今回はシートの塗装が上手いこと出来たの事が数少ない満足なポイント。
メータパネルはコクピットカウルと干渉したため0.5mm程低めに取り付けています。
そのためステアリングホーイールの位置が低めになってしまったのは数多い残念なポイントのひとつ。
 
 
ロールバーとリザーバータンク?を取り付けてシャシーが完成!
MHF1/43kitはパーツ自体に微細なモールドが施されているので素組でも十分なディテールであります。
今回はリアセクションを中心に目立つパイピングを追加したくらいです。
ちなみにパイピング本数はエンジン本体に24本、ギアボックス周辺に10本、コクピットに8本、ブレーキに4本、合計46本、やはり12気筒マシーンは多めになりますね。
 
 
タイヤを履かせるとほぼ見えなくなるブレーキのディテールも良い感じで少々勿体なく思えてきます。
こうして出来上がったシャシーを見ると中学生の時まともに組立てる事が出来ず、ただの不燃ゴミになったTAMIYAの1/12キットの事をしみじみと思い出す2017年の秋。
 
 
ウインドスクリーンやバックミラーを取り付け、カウル類の擦り合わせを調整し無理くりにフィニッシュ!
ゴールした日曜の夜は眼精疲労と肩こりでヘロヘロ状態。
製作期間は中だるみが長くて結構な時間が掛かってしまいました。
当初予定ではパリ祭に合わせてゴールするつもりだったのですが…
まずはコレクションに初のフレンチブルーが加わった事を喜びたいと思います。

詳細な完成画像については追ってアップしますのでしばしお持ちください。

MATRA MS11_19

白露・初候・草露白「そうろ しろし・草に降りた露が白く光る」
日暮れの時間、夜風の涼しさ等々、季節は確実に進んでいるようです。
それと今年のホビーフォーラムは11月5日開催との報が入りました。
 
9月に入りましたが、未だ出来上がらず… 予定より2ヶ月ディレイ。
当ブログ自体も時系列的にはTwitterよりも遅れています。
エキゾーストパーツは2気筒分×6パーツの構成。
パーツはエンドパイプまで一体でキャストされていましたが、位置調整等を考慮してセパレート式に加工。
ストレート部分はメッキパイプやステンレスパイプを使用すればより実車に近い風合になるかと思いますが、入手や加工を考えるとハードルが高いですね。
真鍮パイプにメッキ風塗装も考えましたがこれまた塗装後の扱いが面倒…
ということで今回もアルミパイプのお手軽仕様でございます。
 
 
実車のエキマニ部分は銀の耐熱塗料でペタッと塗られているようですが、今回はそこに焼けや汚れをの表現を加えてみます。
キットは予選初期の仕様でさほど焼けや汚れは無いかと思いますが、そこは「模型的な演出」ということで。
ポリッシュしたキットパーツの集合部分をマスキングしてプライマーを吹いてから、根元部分にダークアイアン、クリアーブラウンで調子を付けてからシルバーをグラデ状に吹付。
最後にフラットクリヤーでガサガサな風合にしてからマスキングを剥がして出来上がり。
結構面倒な事をしてますが、この画像では解り難いですよね…
ストレート部分のアルミパイプもコンパウンドで磨いてから酸化防止のプライマーを吹いておきます。
この部分はクリアーブラックを軽く乗せておいても良かったかもしれません。
 
 
塗上がったパーツをエンジンの排気口にねじ込んでいきます。
案の定、仮組調整不足で取付に苦労することになりました。
片バンクをやっつけるのに約一時間、3つのパーツを知恵の輪のようにガチャガチャと組合せながら最後はお約束の「力業」で押さえ込み。
 
 
後回しにしていた上側ラジアスアームにブレーキホースを取付けます。
ホースを止めているのはハセガワのフィニッシュシート(ツヤ消しブラック)、このシート何色か持っていますが本当に便利。
自分はフィニッシュシートを模型ツール界の「ダクトテープ」と勝手に呼んでます。
 
 
取付けるとこんな感じであります。
手芸用の糸ゴムは瞬間接着剤も良く効き、また鋭角的な曲げ癖がつかないのでブレーキホース等の表現には適してるかと思います。
 
 
ストレートパイプを取付、微妙な位置調整に時間を取られました。
ステンレス製エッチングのマフラースプリングがフィットしてませんが、繊細且つ硬いパーツなので加工は困難、よってスルーです。
というか大味な感じになりますが、メッキ線でスプリングを巻いて自作しても良かったかもしれません。
 
 
それにしても6本出しマフラーはインパク絶大!!
しかし、このマフラー配置もMS11の開発が進むにつれ無難なスタイルになっていきます。

残りはコクピット周りとウインドスクリーン等の外装パーツの組立のみ、ようやくゴールが見えてきました。