立秋・初候・涼風至「りょうふう いたる・涼しい風が立ち始める」
残暑お見舞い申し上げます
夏休みの工作2021
停滞気味の模型製作、気分転換に1/9スケールのオートバイを弄ってみることに。
まずはエンジンからスタート。
MADE IN ENGLAND VINCENT
主だったパーツはメタル生地を生かした無塗装仕上げの予定。
シリンダーフィンのパーツは前後で20枚
傾きや曲がりををチマチマと修正。
ヘッドパーツはメタルの塊
これまた整形に手間が掛かりそう。
とりあえず仮組み
998cc, 50°V-twin
今夏はエンジンの完成とフレームへの組み付けチェックまでが目標
それにしてもこの段階でかなりの重量、完成時がちょっとオソロシイ…
Ferrari F187_02
芒種・初候・螳螂生「とうろう しょうず・螳螂(かまきり)が生まれ出る」
カマキリの孵化シーンはちょっとトラウマがあります。
Ferrari F187の進捗をポチポチ
久しぶりにポリパテを使いましたがやはり臭いが強烈…
リビングルームモデラーの自分には厳しいツールです。
1回目のサーフェイサーを塗布
今回カウル類には造形村(ボークス)のグレーサフを使用、ラッカーですが付着性と肉持ちが良好なサフです。
ただこれまた臭いがキツイ… それと入手性、コスト等を勘案するとやっぱりタミヤの方が使いやすいかな。
燃料タンク上部のパイピングはスペース的に難しそうですね。
まずは小物類の塗装からスタート
黒系、金属系、コート用のクリア類を適当に見繕います。
第一弾の塗装終了
次はクリアー系で色調と艶具合の調整です。
Ferrari F187_01
立夏・初候・蛙始鳴「かえる はじめてなく・蛙が鳴き始める」
新茶の便りと静岡ホビーショーの話題が聞こえてくるとそれが夏の始まり、そしてそろそろ梅雨支度。
前回に引続きMFHの1/43スケールキットを製作していきます。
TYPE35と同様にとにかく完成優先であまり手間をかけずにササっと仕上げる予定です。
手持ちのフェラーリターボ達と記念撮影、やっぱり80年代のフォーミュラーカーは良い。
1/43scale Multi-Material Kit : F187 / F187/88C
K774 – Ver.A : 1987 Rd.15 Japanese GP #27 Michele Alboreto / #28 Gerhard Berger
1987年の日本グランプリに於いてホンダとフジテレビに冷水を浴びせた印象深い一台。
本キットはエンジンカウル、サイドカウルに加えノーズカウルも取り外しができる仕様です。
マスターシリンダー、ABCペダルもちゃんとパーツ化されています。
カウル取付ピンのサイズ、取付位置を変更してポロリ防止処置を施してみましたがどうでしょう。
アドバイスされたマグネットの活用に関しては今後の検討課題。
マスターシリンダーは乳白系樹脂のプリントパーツにしてもらえるとうれしいなあ。
(半透明系の塗装が苦手なのです…)
タイヤ&ホイール、アルミ挽物のリムは極薄で超軽量、変形が怖いので取扱注意。
タイヤは表面の荒れや気泡が有ったりでMFHにしては今ひとつな感じですね。
それでもメーカーレター印刷済はものぐさモデラーの自分とってはありがたいサービス。
粗方のパーツ確認が済んだので仮組シークエンスへと進みます。
フルディテールタイプのキットでは重要な工程。
1.5L V6 ツインターボエンジン本体はコンパクトですが周辺機器がミッシリ!
配管のフィッティングは成り行きで調整。
カウルのフィッティングも現時点では及第点。
タイヤを取付けて最低地上高も確認、車高スペーサーの厚みは1.0mm+といった感じです。
仮組みを解き、パーツを洗浄して塗装の準備。
カウル類に先行して内部機器から進めることにします。
今回は黒系カラーと艶具合の使い分けがポイントでしょうか。
Bugatti Type 35_Fin.
清明・次候・鴻雁北「こうがん きたす・雁が北へ渡って行く」
良いお天気に缶ビールとシウマイ弁当そして食後は本を読みながらウトウト…
休日の過ごし方としては上等な部類かと思う今日この頃。
Bugatti Type 35 : 1930 Monaco GP Winner #22 René Dreyfus (MFH K763 Ver.A)
2020年の暮れに発売されたモデルファクトリーヒロのホワイトメタルキットです。
今年の正月休みの頃からスタートして約三ヶ月でゴールできました。
自分のフルディテールキット製作期間としては上出来ですね。
今回はシングルシート仕様でトノカバーが着いた22号車を選択、トノカバーの色と質感が良いアクセントになったと思っています。
エンジン等の機器類もよく再現されています。
ただ完成後は見えなくなるパーツもいくつかありますが…
ホワイトメタルとPEを組み合わせたホイールと精密なトレッドパーターンのタイヤも素晴らしい。
この二つのパーツがしっかりしているキットは「良いキット」の絶対条件かと思うのです。
金属、革、ウッド、ゴム等の様々な素材の塗装表現に関しては引き続きの“検討課題”です。
戦前のGPレーサー制作は初体験でしたが最新キットのおかげで楽しく作業できました。
「戦前型」なかなか魅力的で興味深いカテゴリーですね。
近々発売される1/12のアルファP2、こちらの1/43バージョンがでてきたらポチる可能性大です。
TYPE 35、他の画像もFlickrにUPしております。
お暇な時にでも覗いてやってください。
Bugatti Type 35_11
春分・末候・雷乃発声「らい すなわちこえをはっす・遠くで雷の音がし始める」
四月一日新年度、青葉萌え始め、冬物のコートをクリーニングに出し、万年筆のインク色を変える。
相変わらず落ち着かない世相ではありますが季節は巡るであります。
ブレーキハブを取り付けて足回りが組み上がり。
アスクルとハブの接着、ちょっと厄介な作業でした。
接着剤の量に注意です。
ブレーキワイヤーはリア0.25mm、フロント0.20mmの洋白線を使用してます。
リアはレバーと一体のエッチングパーツが用意されていましたが折ってしまったので置き換え。
ただ別体にして取付位置のバッファを取りやすくした方が結果的には組み易いかもです。
1/43スケールワイヤーの素材、表現方法に関しては今後の検討課題。
ラジアスロッドは0.4mm洋白線を使いましたがちょっと華奢すぎる感じですね。
ここは0.5mmもしくは0.6mmアルミパイプを加工したもので良かったかも。
これで車体の組み立てはほぼ完了。
あとはウインドシールド等の小物を取り付けタイヤを履かせたら完成です♪
Bugatti Type 35_10
春分・初候・雀始巣「すずめ はじめてすくう・雀が巣を構え始める」
お彼岸も過ぎ、桜もちらほらと咲き始め、まさに春本番といった今日この頃。
ただ憂鬱なのは年度末の空気感、暇でも忙しいふりをしなくちゃならないのが苦痛でございます。
エンジンルームの中身がなんとか片付きました。
それなりにミッチリといった感じになったかしら。
吸気側はこんな具合
油が廻り、熱が入り、力が伝わり、風に当たった機械の雰囲気を表現するのは難しいです。
次は車体上下パーツの結合ワイヤー編みに手をつけることにします。
TYPE35の特徴的なディテールで車体を完成させる上での最後のハードルですね。
キットには精密なエッチングパーツが用意されていますが自分のスキルではこれを綺麗に貼り付けるのは無理…
ということで別の方法で再現しようかと思います。
先ずは伸ばしランナーを用意、太さは手前の洋白線0.3mmを参考に。
グレーまたは黒色のランナー枠を用いると塗装要らずでお手軽です。
あとは適当な長さに切った物をあらかじめボディパーツに埋め込んである洋白線のピボットに沿って貼り乾燥後長さを切り揃えるだけ、単純な作業なので慣れた頃には終わります。
ちなみにピボットに使用したのは洋白線0.3mmです。
ということで左右作業完了です。
ちょっと手間はかかりますが以上「ローコスト、ローテクワイヤー編み再現」でした。
伸ばしランナー以外でも極細の金属線、テグス、ドールのヘアー等々使えそうな材料はありますね。
次は足回りの組み立て、小物パーツの仕上げです。
今回の作業の感想は「極細の伸ばしランナーを作るのは結構手間がかかる」「1/700艦船モデラーはすごい」「1/48の飛行機モデラーもすごい」であります。
Bugatti Type 35_09
啓蟄・末候・菜虫化蝶「なむし ちょうとけす・青虫が羽化して紋白蝶になる」
春キャベツ、新玉ねぎ、新じゃが、アスパラガス、そら豆、菜の花等々、春野菜が美味しくなってきました。
茹でて、焼いて、蒸して、揚げて、炒めて、善き哉、善き哉。
正月休みから作り始めたTYPE35、今月中の完成を目標にしていましたがちょっと怪しい感じですね。
クリアーも乾燥したようなのでコンパウンドでポリッシュ。
最後にボンネットフードのルーバーに軽く墨入れ処理してみました。
繊細なモールドでしたが塗料で埋まらずに辛うじて残ってくれたようです。
(凹凸が見やすように画像処理してあります。)
エンジンにプラグコードを8本植え付け、なんか色と形が冬蟲夏草みたいですね。
コードには0.2mmのリードワイヤーを使用しましたが“腰”が無さすぎで扱いにくかったです。
0.3mm以下のパイピング材料にはいつも苦労させられています。
とりあえずフレーム+アンダーボディのパートは9割ほど完成。
今回は1929年の22号車なのでシングルシート仕様です。
それにしてもこのディテールを完成後殆ど見ることはできなくなるのはすこし残念な気がします。
エンジンルーム内補機、コクピット小物パーツを仕上げて取り付け。
細かなモノまできっちりとパーツ化されています。
想定していたよりもクリアランスが無く苦労する箇所もありましたがなんとか収まってくれたようです。
なかでもヒヤヒヤしたのはステアリングシャフトの取り付け。
実車では銅パイプを用いたと思われるパイピングも適当に追加しておきました。
金銀銅の色味が並んでオメデタ感満載です。
次はプラグコードを収めて上下ボディの接着、エンジルーム内を仕上げてから足回りパーツの組立ですね。
Bugatti Type 35_08
雨水・末候・草木萠動「そうもく きざしうごく・草木が芽吹き始める」
春雨に春疾風、暖かくなったり冷え込んだり、そろそろ草木も人もふわふわと動き始める時期です。
先行きは薄ぼんやりしておりますがゆっくりでも確実に歩を進めていきたいものであります。
通常の工程では初期に行う車高調整とスペーサー製作に漸く着手。
今回、車高調整できるポイントが殆ど無いのである程度組み上がるまで先送りにしていました。
作業は足回りパーツの歪み修正のみで調整というよりも確認に近いですね。
スペーサーの高さは5.5mm、プラ板とH型プラ棒の組み合わせ。
普段作っている車種では2mm以下がほとんどなのでやけに高く感じます。
それとタイヤが細く自立してくれないので固定に「プリット ひっつき虫」を利用しています。
ちょっと難儀しましたがクルマらしい姿になって一安心、トー角、キャンバー角は最後に力業で調整です。
それにしても小さなクルマですね。
いつものディスプレイベースのサイズではちょっと間延びした感じになりそう。
TYPE35用に木製作業台のサイズを少し拡大したベースを設えてみますかね。
この手の材料は池袋の東急ハンズが扱う種類サイズも豊富で重宝していたのですが最近はどうなんでしょう。
若しくはシンプルに乳白アクリル板、こちらもボディカラーのブルーが映えていい感じです。
それよりもこのモデル、ベースへの固定方法が難問なのです…