Bugatti Type 35_03

大寒・初候・款冬華「ふきのはな さく・蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す
この週末の東京は今ひとつな空模様、暦の通り寒さの底といった感じです。
それと蕗の薹の天ぷらは良いですね。春は揚げ物でございます。
 
 
全体形と表面状態のチェック目的でサーフェイサーを軽く吹いてみました。
使用したのはタミヤファインサーフェイサーのスプレー缶、ここ数年の定番アイテム。
 
 
この時期、屋外でのスプレー塗装はちょっと辛いものがあります。

こうして見るとエンジン等の内部構造物は適当にオミット、コクピットを組み込みパネル類を一体化、開口部をマスキング後ボディカラー塗装といった飛行機模型的なアプローチも可能な気もします。
 
 

Bugatti Type 35_02

小寒・末候・雉始鳴「きじ はじめてなく・雄の雉が鳴き始める」
きょう18日、東京で梅の開花が観測されたとの一報がはいりました。
花便りが届くと春の到来が待ち遠しくなります。

気象庁の生物季節観測の情報ページ、様々な動植物の観測データが閲覧できます。
 
 
モチベーションのフライホイールが回っているうちに進めていきます。
こうして見るとスーパーチャージャーの収まり具合は結構シビアですね。

仮組みは大事、本当に大事
 
 
後回し予定だった外装もフレームをボディカラーに塗る関係上同時に進めて塗装作業の効率化を図ることに。
パーツの合いも良好のようですね。一安心
 
 
TYPE35はアンダーカウルの底面が凸凹で安定性に欠けるため専用作業台を設えました。
 
 
エンジンとボンネットフードのクリアランスを確認、なんとかなりそうな気がします。
やはりエキマニの艶具合に違和感があるので後ほどフラットコートをしておきましょう。
 
 
小物パーツも塗装に向けての下拵えを進めていきます。
シートとステアリングホイールの塗装が難しそうです。
 
 
 

Bugatti Type 35_01

小寒・次候・水泉動「すいせん うごく・地中で凍った泉が動き始める」
寒中お見舞い申し上げます。
今冬は例年より厳しい寒さが続いております。どうぞご自愛くださいませ。
 
 
1/43 Multi-Material Kit : K763 Bugatti Type 35 Ver.A Monaco GP 1929 /1930 : Model Factory HIRO
昨年末に発売された話題の国産1/43スケールキットをちょこっと弄ってみます。
久しぶりの43、リハビリという事で手軽に組めそうなエンジン本体からスタートです。
 
  
ヘッドカバーのリベットは整形時に削り取ってしまったので社外品の洋白リベットを打ち込み。
あとパイピングを追加、使用した銅線のサイズはφ0.25mmです。
 
 
エンジンパーツが準備完了。
今回はメタル生地の風合いを生かしていく方向で。(塗装がメンドくさいというのが最大の理由でもある…)
 
 
組み上がり
スーパーチャージャーの造形が目を引きます。
プラグコード等のパイピングは気が乗ればその内に
 
 
排気側、エキマニはもっとガサガサ気味に塗装にしたほうが良さそうです。

拡大して見るとエンジンブロックパーツの「鬆」が目立ちますね。
サフ等で表面処理してクローム系のペイントという手法も有りかと思います。
 
 
特徴的なホイールは2ピースのメタルパーツを組み合わせてリム部にPEをペタリで出来上がり。
お手軽かつ質感も十分です。
タイヤもプロフィール、トレッドパターンの表現、共に良好。
 
 
フレームに仮置き
ピタッと嵌って良い感じです。
 
 
フレームはボディカラーに塗装する必要があるためカラーリンングを決めないとですね。
ちょっと悩みどころです。
いっその事フリーランス設定にしてミッドナイトブルーとかクリムゾンに塗るのも楽しそう。
 
 

VINCENT White Shadow 1950

立冬・初候・山茶始開「さんちゃ はじめてひらく・山茶花が咲き始める」
平年と比べ穏やかな立冬入りのような気がします。
このまま事荒立たず、ゆるゆると年末モードにしていきたいものであります。
 
 
VINCENT (Late Type) White Shadow 1950 1/9scale Fulldetail:KitK622 (Ver.B)
 
 
先日再販された“NR”が入る予定だった隙間に詰め込むために購入しました。
今回入手したのはVer.BのWhite Shadowでございます。
ちなみにVer.A、Ver.Bの差異はフロントブレーキだけのようなので「赤影」「黒影」どちらでも作れそうです。
 
 
キットにはマッシブなメタルの塊がゴロゴロと入ってます。
1/43サイズに慣れてしまっている身にはその質量に圧倒されます。
 
 
ロゴの彫刻は何かで保護しておかないと表面処理時に欠けてしまいそう。
 
 
エンジンパートはメタルパーツをポリッシュして仕上げる「赤影」よりも黒塗装の「黒影」のほうがパテ等も使えるので取り組み易いかもです。
あとメタル生地仕上げは後々の酸化防止措置も難題であります。
 
 
ハンドルパーツ
ちょっとした弾みでブレキレバーが折れそうです。
取扱要注意ですね。
 
 
ボルト、リベット、チェーンのローラー、シリンダーのフィン等々、小パーツもホワイトメタルで構成。
完成後の重量は如何程に… 想像すると恐ろしい
MFHのキットは完成後はその重量がいろいろと悪戯する場合があります。
いろいろと対策が必要かも。(過去NSR500で痛い目を見ています。)
逆に1/43キットはあれっと思うほど軽く仕上がる傾向がありますね。
 
 
ホイールリム、歪み取り、スポーク穴開け、表面ポリッシュ作業が待ってます。
本音を言うと形状再現に難があるとしてもこのバーツはアルミ削り出しにして欲しかったです。

この辺を見るとタミヤのRC166オプションパーツの構成が羨ましくなります。
 
 
ニップルとスポーク
スポークはサイズ調整と追加の折加工が必要です。
素材がステンレスだとしたら鋼線対応のニッパーを用意しないとですね。
 
 
タイヤはゴムというより樹脂のような素材で中空でなくソリッドタイプ。
繊細に彫刻されたトレッドパターンが嬉しいのですがサイドウォールのメーカーロゴは無しです。
 
 
エッチングパーツは少な目ですね。
チェーンプレートがゲートレスなのはgood! 塗装は難しそうなので「黒染め」を検討しましょうか。
 
 
タンクはレジンパーツとなっております。
これまたなんと一体注型無垢のレジン、まるで石鹸のようです。
これなら合わせ目消しも必要なく、貼り合わせ部分が途中で割れたりもしません…
だだし更なる重量増がががが

以上、足早でしたがキットレビュー?でございました。

兎にも角にも「重量級キット」には間違いないはずです。
着手する際には心身共にコンディションを整えないと痛い目にあいそう。
 
 

McLaren M19A_Fin.

秋分・次候・蟄虫坏戸 「ちっちゅう こをはいす・虫が土中に掘った穴をふさぐ」
朝から爽快クリアスカイの9月最終金曜日
おかげさまで第二四半期もなんとか致命傷?で済みました。
 
 
本年2月からヨタヨタと綴ったM19Aの製作記は完成品画像の紹介をもちまして最終回
McLaren M19A
McLaren M19A “SUNOCO” : 1971 Rd.10 Canadian GP #10 M.Donohue (MFH K585-Ver.B)
 
 
McLaren M19A
本キットは昨年のホビーフォーラムで入手した物です。
精密にキャストされたメタルパーツが特長のMFHフルディテール1/43キットですね。
タメオと比較するとパチピタとスムーズに組めるわけでなく、入念な仮組作業は必須ではあります。
でもキットフォームとしては一応道理は通っているようなので所謂無理ゲーキットよりもマシかと思うのです。
(MFHでもたまに無理ゲーとしか思えない設計のキットもあるようですが…)
 
 
McLaren M19A
ボディカラーはフィニッシャーズのブルツブルーとピュアブルーを調合してグレーサフの上に直接吹付。
色味はミュージアムに保存されているM16の画像を参考にしてます。
M19Aといえばパパイヤオレンジやヤードレーなのですがスノコも“アリゲータースタイル”に似合いますね。
リベット痕は塗装前に0.4mmのドリルで軽く浚って形状と深さを調整しておきました。
その効果に関しては要検討でございます。
 
 
McLaren M19A
フロントセクションは少なめなパーツ数でよく再現されていると思います。
ブレーキホースなどのパイピングを追加したくらいですがそこそこ密度が高い感じになっています。
でもこのパイピングのため後々カウルフィッティングで一苦労することになりました。
それとジクジクと配線したメーターパネル裏のコード類はよく見えません。とほほ…
ノーズカウルを装着してカバーのみ開けたこの風体もなかなかにいい感じですね。
 
 
McLaren M19A
おなじみDFVエンジンもこのスケールとしては充分な再現度かと思います。
FORDの銘が精密にモールドされたヘッドカバーパーツの効果絶大、このパーツだけでも別売希望です。
七転八倒の末引き回したオイルラインのパイピングはリアウイングの下でこちらも殆ど見えず…
それでもチラッと見えるホースエンドのアルマイトカラーがアクセントになってはいるかな。
 
 
McLaren M19A
今回脱着できるのはパーツはノーズカウル、カバー、インダクションポッドとなります。
ネイキッド状態はカラーリングと大型ウイングの所為かタミヤの“アバンテ”を彷彿させるフォルム
車高をグンと上げてトゲトゲタイヤを履かせると更に近づきそう。
 
 
McLaren M19A
タイヤ、ホイール、バキュームパーツ、デカールの品質が安定したキットは良いですね。
それと国産メーカーならではのアフターサービスも輸入キットには無いアドバンテージです。
細々でもいいのでMFHが1/43の企画販売を継続してもらえることを希望します。
 
 
McLaren M19A
余剰パーツを整理、タブレットから資料を消去、組立説明書をファイリングして終了です。
お疲れ様でした。

他の画像もFlickrのフォトギャラリー(album:1/43 Formula car)にupしています。
お暇な時にでも覗いてみてください。

McLaren M19A_15

白露・末候・玄鳥去「げんちょう さる・燕が南へ帰って行く」
急に涼しくなったり、急に暑くなったり、急に雨が降ってきたりと、この時期らしい不安定な気候です。
“つばめ”といえば最近この模型が気になっていたりします。
お値段なりのクオリティなのでしょうが自分にはこれで十分かと。
 
M19は3連休×2を利用して今月中のゴールを目指します。 
ちょっとモノクロモードで遊んでみました。
アラも隠れて見た目30%アップです。
こうして見るとヘッドカバーにモールドされた“FORD”銘が効いてますね。
 
 
外装パーツはロールバーから組み付けていきます。
こちらがキットパーツ、ディテールも充分でサッとポリッシュして使用する予定でした。
しかしエンジン周りの組み方が良くなかったようで取付位置等に問題発生。 
 
 
線材をエイ!ヤー!と一発で狙った形状に曲げれるスキルはないので治具を作って地道に作業。
自分が悪いのですが、ンモー、本当にメンドイ…
 
 
0.8mmのアルミパイプと0.5mmの洋白線を使ってデッチ上げました。
パイプの接続部分にはサスペンションアームのブラケット用エッチングパーツを流用してます。
 
 
クリアランスが厳しかったインダクションポッドもなんとか収めることができました。
この辺は仮組時に確認したのですがやっぱり一筋縄ではいかないですね。
 
 
ボディの足掛け用ステップはエッチングを貼るだけではちょっと寂しかったので小細工を。
プラ板でボリュームアップして0.3の洋白線で取付、これで足を掛けれそうな感じになりました。
言わなきゃ解らない地味なモデファイで完全に自己満足の世界。
でもそれが楽しかったりします。

McLaren M19A_14

「白露・初候・草露白」そうろ しろし・草に降りた露が白く光る
今日は夏服で過ごすには少し肌寒い陽気。
一雨ごとに季節を進めるギアが上がっていきますね。

先日43モデラーのオフ会にお招きいただき伺ってまいりました。
そこで展示された作品は素晴らしい物ばかりで眼福の極み。
それらには参考にすべき点も多々有り今後の製作に生かしていければと感じております。
企画運営に携われた方々をはじめ参加された皆様、本当にありがとうございました。

それと久しぶりの五反田は街並みがかなり変わったような気がしましたね。
特に「後楽そば」と再会できた事が嬉しかった!
近々にあの焼きそばを食べに行かねばなりませぬ。
 
ギヤボックスとエンジンを結合
後々の作業を考慮しスタビライザー取付金具はこの時点で接着しています。
そのためスタビライザーは分割して後付け方式に。
 
 
オイルタンク、オイルクーラー等々の補機を無理くり設置
アドラーズネストのホースエンドパーツと0.5mmのソフトワイヤーを使用してオイルラインをパイピング作業。
この作業、当分遠慮したいです。
 
 
オイルラインは取り敢えずポンプまで繋がりました。
ポンプ側のエンド金具は面倒なので省略。
 
 
左側も繋げておきました。
エンド金具のアルマイトカラーは良い差し色になってはいるのですがちょっと目立ちすぎ。
後ほどウエザリング系のツールを使って彩度を落としておきます。
 
 
此の期に及んでノーズカウルのフィッティング
今回のトラップは左右ウォーターパイプ
塗装済パーツにモーターツールの刃物を当てる行為は中々痺れるものがあります。
 
 
カバーはラッキーな事に微調整だけでパチリとはまりました。
チリの合い方が均一でないのが気になりますが自分にはこれが限界。
 
 
白く耐熱塗装されたエキパイを取り付けてサスペンションパーツを組み付けました。
これでリアセクションはほぼ完成!
この作業後、眼精疲労でヘロヘロになりました。
 
 
パーツの集積度が高めの所為かこれまで作ったMFH 1/43キットのなかでも一番手がかかりました。
今後を考えると洋白用の「黒染め」ツールが欲しいところです。
作業の度にタッチアップは正直面倒い。

ここまでやって気付いたのですがリアウイングを付けるとこの辺りは殆ど見えなくなります…
 
 
これでタイヤを履かせれば走れる姿になりました。
中途半端ではありますがオフ会へはこの状態で持ち込み。
 
 
ノーズカウルを付けて記念撮影
「The Alligator Car」と言われるだけあってワニっぽいですね。
何処と無くエキパイが後脚、ボディのリベット痕がウロコに見えてきます。
 
 
おまけ ひっくり返ったワニ
やっぱりお腹は白い

McLaren M19A_13

「処暑・次候・天地始粛」てんち はじめてしゅくす・ようやく暑さが鎮まる
さすがにもう鎮まっていただきたいところです。

以前速報で物欲中枢を直撃されたプラモデルの続報がでてきました。
台車等々の試作品画像が掲載されていますが凄いキットです!
でもね、パンタグラフがPS22形の下枠交差式なんですよ、できればPS17形が良かったなあ…
DDはエンジン付きだったのにこちらの車体はドンガラっぽいし…
お値段も少し足せばHOのプラ完成品が買えそうだし、ストックするにも場所を取りそうだし…
と、色々と理由をコジつけて今回は見送るのです。(でも58が出たらアブナイ。)
 
 
M19A、実は8月中に終わらせようと目論んでいたのですがやはり延長です。
なんとかエンジンの取付まできました。
ボディカラーのブルーとパイプのコントラストが中々に良い感じであります。
 
 
ホワイトメタルのパイプパーツが簡単な調整だけでピタリと収まるのはウレシい。
アルミパイプ、ソフトワイヤー等々で自作するとよりシャープに表現できるかもですがジョイントやステーの再現が自分には無理ゲーです。

ペイントのハゲチョロが目立つので忘れないうちにタッチアップしておきませう
 
 
オイルラインのホースエンドパーツ。
ホワイトメタル製でスケールを考えるとかなり繊細に再現されてます。
でもパイピング作業を考慮すると強度的にちょっと不安ですね。
 
 
そこで少々オーバーサイズになりますがアドラーズネスト製のホースエンドパーツに交換することに。
 
 
元来は0.4mmのリード線を使用するように指定されていますが0.5mmのハンダ線を差し込める様に加工。
ギリギリな感じですがなんとか嵌りました。
 
 
いよいよリアサスと補機類の組み立てに入ります。
一寸入り組んだ構造になっておりこのキットの製作における最大の山場かしら。