McLAREN M26_11

穀雨・末候・牡丹華「ぼたん はなさく・牡丹の花が咲く」
今日は立春より八十八日、所謂八十八夜であります。
この時期に摘まれたお茶は新茶と比べ味が濃く、日本茶らしい渋みも感じられます。
来週末静岡へ行かれる皆様、機会ありましたらぜひ静岡茶をお試しください。
 
Tameo/Silverline 1/43 KIT SLK54 Marlboro Mclaren M26 British GP 1977 James Hunt
キットは1977 英国GP仕様ですが今回はマーキング等を1977 日本GPに近づけた姿で製作しています。
 
 
「平成最後の完成品」ということで駆け足気味に製作を進めてきましたがパーツ(ウインドスクリーン)破損のためこの時点でのリタイアとなりました。
 
 
Tameoらしく少ないパーツ数でM26の魅力を端的に表現しているかと思います。
だだ標準ではエアファンネル等々インダクションポッドに隠れる部分はオミットされています。
 
 
この辺にちょっと物足りなさを感じチマチマと手を加えてみました。
使用したのはタメオ、アドラーズネスト等のディテールアップパーツと適当な線材、インダクションポッドも内側をガリゴリと削って脱着式に変更。
ロールバーもなんとかしたかったのですがこの形状をサクッと仕立てるのは無理そうなので今回はスルー。
 
 
先々代のM19Aと記念撮影。
MFHの1/43キットと並べてもなんとか体裁は保てているような気がするのですがどうでしょう。
 
 
破損してしまったウインドスクリーンは代品を気長に探すことにします。
そのためタイヤは履かせずに「未完成」の態で手元に置いておくつもりです。

McLAREN M26、自分の中で一二を争うほど好きなマシーンなので本当に悔しい…
 
 
先代のM23とこんな感じに「二点盛り」でディスプレイも良いかもです。
改めてベースを作ってみましょうかね。
こうなるとハントのフィギュアも欲しくなってきます。
 
 

McLAREN M26_10

穀雨・次候・霜止出苗「しもやんで なえいず・霜が終り稲の苗が生長する」
急激な気圧変化と湿度、そして何やら殺伐とした周りの雰囲気、身も心もお疲れ気味であります。
もう焦ってもしょうがないのに… (´・ω・`)
 
燃料タンク上部のパイピングをやっつけます。
主に使用するのはアドラーズネストのホースエンド金具、入手性がよく重宝しております。
調子にのって着色を開始しましたが、この後の曲げ加工を考慮しておらず当然のようにペイントが禿げました。
 
 
リード線やメッシュ文様をスタンピングした糸ハンダ等でパイピングしていきます。
今回は結線せずにバルクヘッドとエンジンの間に収めるのでM19と比較すると気が楽ですね。
  
 
オーバースケールな感じと密度不足感は否めませんが、まあ良しとしましょう。
金具類をアルミパイプ等を加工して作った方がコンパクト且つミッチリ感も向上するかもしれませんが今回は時間優先、使えるものは使うのです。
 
 
ボディパーツもカウル裏の黒塗りを整えたり、塗膜で埋まってしまった穴を開け直したり等々お手入れ。
 
 
やっとこさ車体ができあがりそうです。
次の難所はロールバーの位置調整とラジアスロッドの組み付けですね。

McLAREN M26_9

穀雨・初候・葭始生「よし はじめてしょうず・葦が芽を吹き始める」
今日は初夏のような陽気、さすがに冬服は仕舞い込んでも大丈夫そうですね。
 
半年ほど止まっていた1/43ミニカー製作ですが、身の回りも落ち着きだしたので再開です。
新しいキットでも良いのですがリハビリとして「お手つき品」からをサラッと完成させようかと企てます。
手間暇をかけずに平成31年4月30日を期日として、謂わゆる「平成最後の〜」ということです。
 
2017年の2月を最後に中断していたMcLAREN M26をリブートさせます。(前回の記事はコチラ
 
 
まずはコクピット周りを仕上げちゃいます。
Z-model製のベルトパーツを組み込んだシートを取り付け。
WILLANSの織ネームは模型的な見栄えを考慮して大き目なタイプにしています。
あとジャンクから見繕ってきた消火器のデカールが良い感じ。
 
 
ステアリングホイール、メーターパネルにはもう少し手を加えたい気もしますが今回はスルーです。
 
 
前後ウイングも組み立てます。
今回はエンドプレートはキットのPEパーツを使わず0.2mm厚の洋白板に置き換え
リアウイングのガーニーフラッフのパーツが行方不明… ここは適当な帯金を貼って誤魔化します。
 
次はシャシーとカウルを合体させて前後サスの仕上げへ

Mclaren M29B 1980

春分・次候・桜始開「さくら はじめてひらく・桜の花が咲き始める」
東京の桜も満開のようですが「花冷え」気味ですね。
この週末も気温低めな予想、夜桜を楽しまれる際は防寒に留意された方が良さそうです。

この時期恒例の目、鼻のトラブルと月末、年度末の波状攻撃をもろに被り模型製作は休止。
現状はモデラーさん達のblogやTwitterを眺めるだけで満足といった状態です。
まあ、なにかの拍子に再起動するかもしれません。

今回はちょっと珍しいレジン製F1キットのご紹介です。
Mclaren M29B 1980 Brasilian GP Provence Moulage-K1356 1:43
今回、ご縁がありこちらの貴重なキットを譲っていただきました。
 
 
この車種は今のところTameoからは発売されておらず今後も期待薄ですね。
ちなみに1980年のF1はウィリアムズ・FW07B、ブラバム・BT49、リジェ・JS11/15、ルノー・RE20、ロータス・81、フェラーリ・312T5などが走っていたシーズンです。

以下にキットのファーストインプレッションを簡単に記してみます。
 
 
カバーがないエンジン周りはプロバンスらしいクリーンな表現、プラグコードまで再現されています。
下手に置き換えとか考えず性能が向上した今時のツールを活用して塗装で仕上げるのが吉かと。
ただファンネルネットは金属メッシュにしたいところです。
 
 
ロールバーは工作、塗装を考慮すると切り離して別パーツ化がベター。
もしくはパイプだけで構成されたタイプに変更かな。
 
 
ボディパーツと一体のメーターパネルも別パーツ化したいところですがこちらは少々手がかかりそうです。
フロントロールバーは金属線に置き換えた方が楽チンかと。
サイドポンツーンのアウトレットルーバーはメリハリの効いた彫刻で無理に抜かなくてもOKかと思います。
 
 
タイヤは変形、油吹きの兆候は無く、ウインドスクリーンのバキュームパーツも健全。
ホイールもアルミの挽物が用意されていますがパーツの組合せ方に若干の疑問が…
にしてもこの辺のパーツに問題が発生すると自分のスキルでは“詰み”なのでありがたいことです。
 
 
エッチングパーツは想像していたよりも厚みのある真鍮製で十分なクオリティ。
なぜかリアサスのアッパーアームらしきパーツが二つ用意されています。
 
 
前後のアップライトはサスアーム、ホイールの取付方法を少々工夫する必要有り。
ステアリングホイールはジャンク箱を漁った方が良さそうですね。
 
 
デカールはビラージュ製
黄変や割れ等々トラブルは無さそうですが色々と用心したほうが良さそうです。
 
 
スポンサーカラーの再現をデカール、塗装何方かを用いるかは要検討。
大判のベタデカールはちょっと怖い気がしますが色味は良い感じです。
塗装するのならロールバーを弄りジャンクデカールを掻き集めて1981 デ・チェザリス風仕様も面白いかも。
 
 
このフロントノーズのセンターに施された稜線が気になります。
この辺はもう少しなだらかな感じにして、先端部分は平坦気味に加工した方が感じが出るかしら。
 
 
おまけパーツ?のドライバーフィギュア、かなり細かい所まで再現されています。
上手い人が塗れば結構良い感じになりそうですね。
 
 
1/48の飛行機やAFVのように1/43にも今風のディテールを持ったフィギュアが出てきてほしいです。
現状スケール問わず自動車模型とフィギュア、どうも相性が良くない気が…
 
 
M7A、M19A、M23 1974、 M23 1976、M26、M28、M29、MP4/1
マクラーレンコレクションのピースを一つ嵌め込むことができました。
 
上田の賢人、今回は本当にありがとうございました。
時間はかかるかもしれませんが必ず完成させます。

CITROEN C2 SUPER 1600

「大寒・次候・水沢腹堅」さわみず こおりつめる・沢に氷が厚く張りつめる
自分の周辺でも流行性感冒が猛威を振るっております。
手洗い、うがい、十分な栄養補給と睡眠、休養、適切な加湿をでございます。
 
ROVENCE MOULAGE 1/43 CITROEN C2 SUPER 1600 PRESENTATION :K1891
2004年から2010年にかけてのジュニアWRCベース車両、キット自体は2003年に公開されたプレゼン仕様
 
 
プロバンスらしいシャッキとしたディテール表現、キャストもキレイ。
この角度から見ると三菱・コルトRALLIART Version-Rとなんとく雰囲気が似ている気がします。
 
 
PEシートは2枚用意されてます。
板厚のチョイスやディテール等々もう少し頑張ってもらえるとうれしいのですが贅沢は言えないですね。
 
 
ロールケージ等のホワイトメタルパーツ、線材をハンダ組工作はハードルが高いのでありがたいです。
ただリアのコンビネーションランプは透明レンンジにして欲しかった。
 
 
シートは別パーツになっていて塗装等の作業を考えると助かります。
シートベルトは金具類がPEで用意されているのですがベルト自体は別途見繕う必要有り。
 
 
並べて見ると結構パーツ数が多いですなあ…
馴染みのないカテゴリーで、外貼り窓、大判デカール等々箱車を苦手としている自分には手強そうなキット。
 
ハコの練習用としてはちょっとキビシイかなあ…

Ferrari 312 B2 F1 GP S. Africa´72

「霜降・次候・霎時施」しぐれ ときどきほどこす・小雨がしとしと降る
今日から霜月11月、朝夕めっきり冷え込むようになりました。
向寒のみぎり、くれぐれもご自愛くださいませ。
 
なお本日“午後ロー”では平成最後?の「コマンドー」を放送。
twitterの実況ログを覗いてみると前半部分だけでも以下のようなパワーワードが!
木こりのテーマ、お買い物のテーマ、撤収のテーマ、コボンノー、「連れを起こさないでくれ。死ぬほど疲れてる」「今日は休め」「筋肉モリモリマッチョマンの変態だ」「車は盗む、シートは引っぺがす、私は拐う、娘を探すのを手伝えなんて突然メチャクチャは言い出す。かと思ったら人を撃ち合いに巻き込んで大勢死人は出す、挙句は電話ボックスを持ち上げる。あんた人間なの!? お次はターザンときたわ。警官が、あんたを撃とうとしたんで助けたわ。」「お前は最後に殺すと約束したな、あれは嘘だ」「あいつはどうしたの?」「放してやった」等々乱れ打ち状態、個人的にツボったのは“殺しべ長者”ですかね。
日本公開から30年以上経っているかと思いますが本当に愛されています。
吹替版制作に携わった翻訳家、役者等関係者の功績でもあります。
 
Ferrari 312 B2 F1GP S. Africa´72 #5 Ickx,#6 Regazzoni, #7 Andretti MG Model Plus Nr.MP16 1:43
 
 
今回ご縁があり譲っていただいたフェラーリF1の1/43キット
主パーツがホワイトメタルで構成された正統派ともいえる内容です。
 
 
味がある手描きの組み立て説明書
 
 
メタルパーツ以外にもエッチングパーツが効果的に使用されています。
各部のディテールに関しても十分な感じ。
 
 
おなじみの180度V型12気筒エンジン、あっさりとしていますが殆ど見えなくなるので無問題。
 
 
ヘッドカバーとホイール
整形、ペイントすれば良い感じになりそう。
 
 
一方エキパイパーツはちょっと厳しいかな。
削り込みとエンドパイプの交換でなんとかなるかしら。
 
 
タイヤは油の染み出しも無く、弾力性も保っており十分使えそうです。
それとエアファンネルが挽物で用意されているのはありがたい。
 
 
バキュームパーツも問題なしですが形状がちゃんと会うか一寸不安が。
 
 
デカールも割れや染みも無い状態で健全。

このキット、仕掛品の山が少し片付いたらチマチマと組んでいこうかと思います。

Porsche 908/2 _Fin.

「寒露・初候・鴻雁来」こうがん きたる・雁が飛来し始める
秋本番とはいえ日中の気温が25℃を超える日があったりして衣服の調節が難しいですね。

最近1/700の艦船プラモデルに手を出してコテンパンにやられています。
ヘナヘナのPEパーツと瞬間接着剤のコントロールに四苦八苦です。
 
PORSCHE 908/2
Base Kit:PROVENCE MOULAGE K1635 PORSCHE 908/2 No.29 LM 1970
約一年前に完成記事を書いた908/2ですがM19A撮影のついでに画像を押さえておきました。
 
 
PORSCHE 908/2
バキュームパーツ少なめ、タイヤ、ホイールは健全、デカールは劣化していても適当に誤魔化せる車種等々条件はありますが、プロバンスやスターターのキットをお手軽に作るのも良いものです。
また撮影するのもMFHのフルディテール等と比べると気が楽であります。

他の画像もちょこっとですがFlickrのフォトアルバム(album:1/43 Model cars)にupしております。
お時間ありましたら覗いてみていただけると嬉しいです。

McLaren M19A_Fin.

秋分・次候・蟄虫坏戸 「ちっちゅう こをはいす・虫が土中に掘った穴をふさぐ」
朝から爽快クリアスカイの9月最終金曜日
おかげさまで第二四半期もなんとか致命傷?で済みました。
 
 
本年2月からヨタヨタと綴ったM19Aの製作記は完成品画像の紹介をもちまして最終回
McLaren M19A
McLaren M19A “SUNOCO” : 1971 Rd.10 Canadian GP #10 M.Donohue (MFH K585-Ver.B)
 
 
McLaren M19A
本キットは昨年のホビーフォーラムで入手した物です。
精密にキャストされたメタルパーツが特長のMFHフルディテール1/43キットですね。
タメオと比較するとパチピタとスムーズに組めるわけでなく、入念な仮組作業は必須ではあります。
でもキットフォームとしては一応道理は通っているようなので所謂無理ゲーキットよりもマシかと思うのです。
(MFHでもたまに無理ゲーとしか思えない設計のキットもあるようですが…)
 
 
McLaren M19A
ボディカラーはフィニッシャーズのブルツブルーとピュアブルーを調合してグレーサフの上に直接吹付。
色味はミュージアムに保存されているM16の画像を参考にしてます。
M19Aといえばパパイヤオレンジやヤードレーなのですがスノコも“アリゲータースタイル”に似合いますね。
リベット痕は塗装前に0.4mmのドリルで軽く浚って形状と深さを調整しておきました。
その効果に関しては要検討でございます。
 
 
McLaren M19A
フロントセクションは少なめなパーツ数でよく再現されていると思います。
ブレーキホースなどのパイピングを追加したくらいですがそこそこ密度が高い感じになっています。
でもこのパイピングのため後々カウルフィッティングで一苦労することになりました。
それとジクジクと配線したメーターパネル裏のコード類はよく見えません。とほほ…
ノーズカウルを装着してカバーのみ開けたこの風体もなかなかにいい感じですね。
 
 
McLaren M19A
おなじみDFVエンジンもこのスケールとしては充分な再現度かと思います。
FORDの銘が精密にモールドされたヘッドカバーパーツの効果絶大、このパーツだけでも別売希望です。
七転八倒の末引き回したオイルラインのパイピングはリアウイングの下でこちらも殆ど見えず…
それでもチラッと見えるホースエンドのアルマイトカラーがアクセントになってはいるかな。
 
 
McLaren M19A
今回脱着できるのはパーツはノーズカウル、カバー、インダクションポッドとなります。
ネイキッド状態はカラーリングと大型ウイングの所為かタミヤの“アバンテ”を彷彿させるフォルム
車高をグンと上げてトゲトゲタイヤを履かせると更に近づきそう。
 
 
McLaren M19A
タイヤ、ホイール、バキュームパーツ、デカールの品質が安定したキットは良いですね。
それと国産メーカーならではのアフターサービスも輸入キットには無いアドバンテージです。
細々でもいいのでMFHが1/43の企画販売を継続してもらえることを希望します。
 
 
McLaren M19A
余剰パーツを整理、タブレットから資料を消去、組立説明書をファイリングして終了です。
お疲れ様でした。

他の画像もFlickrのフォトギャラリー(album:1/43 Formula car)にupしています。
お暇な時にでも覗いてみてください。