啓蟄・末候・菜虫化蝶「なむし ちょうとけす・青虫が羽化して紋白蝶になる」
河津桜はすっかり緑になりソメイヨシノはそろそろ開花といった感じですね。
今度の連休は新宿御苑にでも出掛けてみましょう。
88Cの塗装、デカール作業にともなう“ベンチタイム”中に弄るキットをサルベージしました。
Cart Test Indy 87 Provence Moulage K1403 1:43
Tipo 637、フェラーリの曰く付きINDYカテゴリーテストカーというかデモカーであります。
INDYCARモード継続中の今を逃すと永遠にスルー確実なB級感あふれるレジンキットです。
キット自体はプロバンスらしくディテールは繊細で肌具合もキレイです。
ロールバーも一体でキャストされています。
その他小物パーツ、タメオ等のメタルキットと比べると少なめですね。
ステアリングホイールはちょっと残念、ここはジャンクから見繕いましょう。
タイヤは健全そうに見えますがなんとなく嫌な予感も…
ホイールは凝った形状をしていますが1/43だと円筒型の方が使い勝手は良い気がします。
エッチングパーツはこんな感じ。
サスペンションアームは取り付け位置の調整が面倒くさそうです。
脚回りはリア側を基準に組んでいく事になりそう。
単色塗装且つパーツ数も少ないのでサクサクと組み上がりそうな気もします。
しかし、久しぶりのレジンキット、一筋縄では行かないでしょうね。
Mclaren M29B 1980
春分・次候・桜始開「さくら はじめてひらく・桜の花が咲き始める」
東京の桜も満開のようですが「花冷え」気味ですね。
この週末も気温低めな予想、夜桜を楽しまれる際は防寒に留意された方が良さそうです。
この時期恒例の目、鼻のトラブルと月末、年度末の波状攻撃をもろに被り模型製作は休止。
現状はモデラーさん達のblogやTwitterを眺めるだけで満足といった状態です。
まあ、なにかの拍子に再起動するかもしれません。
今回はちょっと珍しいレジン製F1キットのご紹介です。
Mclaren M29B 1980 Brasilian GP Provence Moulage-K1356 1:43
今回、ご縁がありこちらの貴重なキットを譲っていただきました。
この車種は今のところTameoからは発売されておらず今後も期待薄ですね。
ちなみに1980年のF1はウィリアムズ・FW07B、ブラバム・BT49、リジェ・JS11/15、ルノー・RE20、ロータス・81、フェラーリ・312T5などが走っていたシーズンです。
以下にキットのファーストインプレッションを簡単に記してみます。
カバーがないエンジン周りはプロバンスらしいクリーンな表現、プラグコードまで再現されています。
下手に置き換えとか考えず性能が向上した今時のツールを活用して塗装で仕上げるのが吉かと。
ただファンネルネットは金属メッシュにしたいところです。
ロールバーは工作、塗装を考慮すると切り離して別パーツ化がベター。
もしくはパイプだけで構成されたタイプに変更かな。
ボディパーツと一体のメーターパネルも別パーツ化したいところですがこちらは少々手がかかりそうです。
フロントロールバーは金属線に置き換えた方が楽チンかと。
サイドポンツーンのアウトレットルーバーはメリハリの効いた彫刻で無理に抜かなくてもOKかと思います。
タイヤは変形、油吹きの兆候は無く、ウインドスクリーンのバキュームパーツも健全。
ホイールもアルミの挽物が用意されていますがパーツの組合せ方に若干の疑問が…
にしてもこの辺のパーツに問題が発生すると自分のスキルでは“詰み”なのでありがたいことです。
エッチングパーツは想像していたよりも厚みのある真鍮製で十分なクオリティ。
なぜかリアサスのアッパーアームらしきパーツが二つ用意されています。
前後のアップライトはサスアーム、ホイールの取付方法を少々工夫する必要有り。
ステアリングホイールはジャンク箱を漁った方が良さそうですね。
デカールはビラージュ製
黄変や割れ等々トラブルは無さそうですが色々と用心したほうが良さそうです。
スポンサーカラーの再現をデカール、塗装何方かを用いるかは要検討。
大判のベタデカールはちょっと怖い気がしますが色味は良い感じです。
塗装するのならロールバーを弄りジャンクデカールを掻き集めて1981 デ・チェザリス風仕様も面白いかも。
このフロントノーズのセンターに施された稜線が気になります。
この辺はもう少しなだらかな感じにして、先端部分は平坦気味に加工した方が感じが出るかしら。
おまけパーツ?のドライバーフィギュア、かなり細かい所まで再現されています。
上手い人が塗れば結構良い感じになりそうですね。
1/48の飛行機やAFVのように1/43にも今風のディテールを持ったフィギュアが出てきてほしいです。
現状スケール問わず自動車模型とフィギュア、どうも相性が良くない気が…
M7A、M19A、M23 1974、 M23 1976、M26、M28、M29、MP4/1
マクラーレンコレクションのピースを一つ嵌め込むことができました。
上田の賢人、今回は本当にありがとうございました。
時間はかかるかもしれませんが必ず完成させます。
CITROEN C2 SUPER 1600
「大寒・次候・水沢腹堅」さわみず こおりつめる・沢に氷が厚く張りつめる
自分の周辺でも流行性感冒が猛威を振るっております。
手洗い、うがい、十分な栄養補給と睡眠、休養、適切な加湿をでございます。
ROVENCE MOULAGE 1/43 CITROEN C2 SUPER 1600 PRESENTATION :K1891
2004年から2010年にかけてのジュニアWRCベース車両、キット自体は2003年に公開されたプレゼン仕様
プロバンスらしいシャッキとしたディテール表現、キャストもキレイ。
この角度から見ると三菱・コルトRALLIART Version-Rとなんとく雰囲気が似ている気がします。
PEシートは2枚用意されてます。
板厚のチョイスやディテール等々もう少し頑張ってもらえるとうれしいのですが贅沢は言えないですね。
ロールケージ等のホワイトメタルパーツ、線材をハンダ組工作はハードルが高いのでありがたいです。
ただリアのコンビネーションランプは透明レンンジにして欲しかった。
シートは別パーツになっていて塗装等の作業を考えると助かります。
シートベルトは金具類がPEで用意されているのですがベルト自体は別途見繕う必要有り。
並べて見ると結構パーツ数が多いですなあ…
馴染みのないカテゴリーで、外貼り窓、大判デカール等々箱車を苦手としている自分には手強そうなキット。
ハコの練習用としてはちょっとキビシイかなあ…
Porsche 908/2 _Fin.
「寒露・初候・鴻雁来」こうがん きたる・雁が飛来し始める
秋本番とはいえ日中の気温が25℃を超える日があったりして衣服の調節が難しいですね。
最近1/700の艦船プラモデルに手を出してコテンパンにやられています。
ヘナヘナのPEパーツと瞬間接着剤のコントロールに四苦八苦です。
Base Kit:PROVENCE MOULAGE K1635 PORSCHE 908/2 No.29 LM 1970
約一年前に完成記事を書いた908/2ですがM19A撮影のついでに画像を押さえておきました。
バキュームパーツ少なめ、タイヤ、ホイールは健全、デカールは劣化していても適当に誤魔化せる車種等々条件はありますが、プロバンスやスターターのキットをお手軽に作るのも良いものです。
また撮影するのもMFHのフルディテール等と比べると気が楽であります。
他の画像もちょこっとですがFlickrのフォトアルバム(album:1/43 Model cars)にupしております。
お時間ありましたら覗いてみていただけると嬉しいです。
Porsche 908/2 _03
寒露・初候・鴻雁来「こうがん きたる・雁が飛来し始める」
このところ季節が行ったり来たり、着るもの、空調などの調整が面倒、風邪をひく可能性上昇中。
PORSCHE 908/2 1970 (Base Kit:PROVENCE MOULAGE K1635 PORSCHE 908/2 No.29 LM 1970)
1970年のLe Mansを走った「カメラカー」のキットを弄って、仮想モデリングです。
今回は908/3開発のためのテストベッドとなった908/2.5的なモデル、若しくはアメリカの金持ちが作らせたサーキットお遊び走行用レプリカをイメージ。
ちなみに元キットの完成品はこんな感じです。
ボディをシェイプする時に切り飛ばした小物類の再現に手間取り、完成まで結構な時間がかかりました。
オープンモデルなのでコクピット周辺に手を加えると良い感じになるのでしょうが、今回メータパネルのでっち上げとシートベルトの追加のみ。
それにしてもキットのステアリングホイールはサイズがデカすぎ…
シートの赤が上手く塗れたのが今回の小さな収穫。
筋彫りを整えたり、小間物パーツを適当に置き換えたりするだけでもそこそこ見栄えはアップしますね。
でも、キルスイッチはもう一回り小さくしたほうがよかった。
消火器用のスイッチノブに使えるPEパーツが見つけることができたのは今回のラッキー。
このようなパーツでも一から捻り出すのは結構面倒なものです。
あとファンネルカバーのバンドはコピー用紙の細切りををマジックで塗ったもの、チープかつお手軽。
オープンモデルとはいえスポーツカーの製作は難しいです。
クローズドボディだと窓貼りの時点で悶絶ものでしょう…
それでもオールドスクール的なレジンキットをお気楽お手軽仕様で組むのも良いものではあります。
(自分の場合、タイヤ、ホイール、バキューパーツが使えるキットという条件がありますが。)
Porsche 908/2 _02
秋分・末候・水始涸「みず はじめてかる・田畑の水を干し始める」
ひと雨ごとに朝晩の気温が下がり、コンビニではおでんのプロモーションが本格化。
きっと今年もあっという間にハロウィン、クリスマス、歳末なのでしょう。
カリコリと削ったラムパイプはボディをかぶせるとこの程度しか見えません。
取っ払った固定用のバンドをどのように再生するかを考えねば。
(焼き鈍した帯金辺りを使うのが王道なのでしょうが面倒だああああ )
ナンバーサークル等をマスキングしてブルーを吹き付け。
今回はフィニッシャーズのガルフブルーを吹いたつもりなのですが、ネット等で見てみると販売されている物とかなり色味が違っています。
実はこのブルー、もう何年も前に知人から貰い受けた物。
多分、知人が調色してくれた物だったのかもしれません。
センターのストライプをマリーゴールドにペイント。
この色も解釈が難しい色、今回はデカールに合わせて調整したつもり。
ジャンクからかき集めたデカールを貼付。
枚数は少なめですが、それらしい雰囲気になったかと思います。
ベタデカールから切り出したマリーゴールド両脇の黒ピンストはもう少し細めにしたかったのですが、劣化していたようでブチブチと切れやすくこの辺で妥協しました。
ちなみにGULFのデカールはサカツウから発売されていた1/32用。
リアフレームのPEパーツはカメラカー用にアレンジされたタイプが用意されています。
一般的な908とはフレームワークが違っていて少々違和感がありますが、今回はスルー。
黒く塗ってしまうとそれほど気にならないかも。
クリアコートが終わったボディ裏等をフラットブラックで塗ってからヘッドライトを取り付け。
キット付属のライトパーツは経年変化でイエローバルブどころではない真っ黄色具合、これまたジャンクの適当なパーツで置き換え。
本来4灯はとも同サイズのようですが数が揃わなかったので上下サイズ違いになっています。
塗分のラインがガタガタですねえ… モールドのガタガタを放置していたので当たり前なのですが…
修正できそうなところはタッチアップしておきます。
メータパネルも適当なパーツを見繕って自作。
メーターリングはメッキ線を使いましたが、弄っている内に地金(銅?)が出てしまいました。
ロールバーは0.8mmのアルミパイプ等で簡単に処理。
まだエキパイ、リアランプ、シフトレバーとリンケージ、各種キャップ等々小物を捻り出す作業が残ってます。
これが結構面倒くさいのですよ。
Porsche 908/2 _01
秋分・初候・雷乃収声「らい すなわちおさむ・雷が鳴り響かなくなる」
暑さ寒さもなんとやらのお彼岸も終わり、日に日に秋めいていく感じは結構好きだったりします。
それと4月始まりとするなら第二四半期も終了、ホントにあっという間です。
Twitterでチポチポとアップしていた怪しげな908ですが、ここでちょこっと纏めてみることにします。
こういう用途にはやはりblog型式が便利でございます。
キットはProvence Moulageからリリースされていた1970年のル・マン24時間出場車、映画「栄光のル・マン」のカメラカーとしても有名ですね。
特徴としてフロントとリアに巨大なカメラ用のポッドを装着しています。
箱に同封されていたプライスカード。
こちらは何年か前のホビーフォーラムにおいてポストホビー販売ブースで購入。
何故か複数個が売れ残っていましたが、お値段も1kとお手ごろだったので一つ調達しておきました。
何の考えも無しに前後のカメラポッドを削り落とします。
調子に乗ってカメラ関係以外の凸部も取っ払ってしまったのは様式美ともいえるチョンボです。
ちなみに整形前のボディの画像を押さえていないあたりからも思い付きで作業し始めた事がわかります。
このようなフェールキャップなどの一体成形されたディテールはこのまま塗装を進めていくとダルな感じになってしまうので削り取ります。
でも、その後どのように再現するかのアイデアは未だに浮かんでいません。
後々このような小物類を捻り出す面倒事が作業を中断する要因になったりもします。
自分の場合、使えそうな物は無理せず使った方が吉なのかも。
エンジンの再現はアッサリとしたもの。
管の間が繋がっていたラムパイプは各種刃物で整形。
レジンキットにおける典型ような作業ですが「型抜き」遊びのようで楽しかったりします。
あと久々に嗅ぐレジンの削りカスから発せられる臭いにちょっとクラクラ。
メータパネルにはメーターリングが微かにモールドされていましたが、ここも後で自作パネルを嵌め込む予定。
シートも塗り分けが面倒そうなのでシャシーパーツから切り離します。
床板ごと分離させたので取付時にはその分のかさ上げが必要、それとシートベルパーツの手配。
サーフェイサーはタミヤのファインサーフェイサーを使用。
いままで造形村のプラサフを使っていましたが、MS11からこちらにマークチェンジ。
金属、レジンへの定着、塗面の滑らかさ等々問題無し、何より調達のしやすさが一番の利点!
ホイールにはジャンクボックスから見繕ったブレーキ、センターロックナットを追加しておきます。
手間かけずにローコーストが今回のテーマでもあるのでこれで十分かと思います。
今回、調色したホイールの塗料も今後使えそうな感じですね。
でもセンターロックナットは薄く削り過ぎたようで出っ張りが不足気味。
この時点ではボディカラーのプランは固まっていなかったのですが、とり合えずフィニッシャーズのファンデーションホワイトを吹いておきます。
こうしてみるとコンパクトでなかなかにカワイイ形をしているクルマであります。
このまま「工場出荷状態」を再現するのも有りかなと思えてきます。
Jaguar XJR-5 LM 1985
週末は静岡でホビーショーですね。
今年も行けそうもないのでweb等に上がるリポートを楽しみにします。
新緑の色増す季節、そこで緑色のレーシングカーのトピックを。
PROVENCE MOULAGE Jaguar XJR5 N040/44 LM 1985 K368 1/43
記録を見ると2003.8.29に青山のお店で購入、タイヤサイズがどうにもならずこの状態で放置、で今に至る。
グリーンのカラースキームが印象に残るクルマは多々ありますが、このGroup 44のストライプは大好き。
Group 44はXJSやTRIUMPH TR8などの他モデルも良いですよね。
あとオーナーのBob Tulliusもカッコイイ。
ジャガーのスポーツプロトのカラーリングといえばTWRのシルクカットが人気なのでしょうが自分の中ではこのクルマが一番。
何となく既視感があるなと思ったらこれでした。
そっくりでしょ。