大暑・次候・土潤溽暑「つちうるおいて じゅくしょす・土が湿って蒸暑くなる」
ここ最近は梅雨に戻ったかのような天気が続いております。
特に湿度がもたらすダメージが厳しい、熱と疲労が抜けずに身体に篭っていくような感じです。
7月中に完成させる目論見は呆気なく頓挫、まあ焦らずポチポチと進めていきます。
フロント側の組立がほぼ終了したのでリア側へ。
手順としては、ギアボックス、サスペンション周り、リアキャリアとパイピング、エキパイ取付といった感じですね。
先日、調子に乗って切り飛ばしてしまったドライブシャフトをアルミパイプを使ってでっち上げます。
先ずはφ1.4で様子見、少々太めですかね。
DFV搭載のMS10ならこんなイメージかも。
こちらはφ1.2、0.2mmといえど結構違いが解るものです。
今回はTwitterで助言をいただいたり、資料を眺めた結果こちらのサイズで組込む事にします。
アップライトの取付まで何とか完了、華奢な見かけですが強度はそこそこ有る組み上がり。
各アームを洋白線等で置換えると見映えが向上するかと思いますが自分のスキルではリスクが大き過ぎます。
それでもキャストパーツのボルトやピンのモールドを削り取って挽き物や線材を埋込むだけでも解像感アップには効果的かも。
ラジアスアームとスタビライザーを付けてリアサスは完成。
(ラジアスアームの上側はエキマニを取付けてからの作業になります。)
スタビのリンクはエッチングパーツが用意されていますが、少々ペラッとした感じだったので0.3の洋白線で置換え、先端をペンチ等で帯金状に潰してから折曲げてジョイント部を作成しています。
スタビ本体の取付部にも糸ハンダを帯金状に加工したものを使用しています。
0.3や0.4サイズの糸ハンダをプレスした帯金ですが、用意しておくと結構使い道が有りますよ。
やっと前後のタイヤを履かす事が出来る状態になりました。
オープンホーイルの模型製作で一安心出来るポイントです。
MATRA MS11_16
小暑・末候・鷹乃学習「たか すなわちがくしゅうす・鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える」
強烈な夕立に遭う休み明けの火曜日。
そろそろ梅雨明けですかね。
気分はとりあえずビール!ビール!ビール!なのです。(ホッピーでも良いけど)
このところ何かと右往左往してますが、MS11は連休中にどうにか一コマ工程が進みました。
フロントラジエーターとエンジンを繋ぐ左右2本の冷却水パイプを取付。
フロントサスのアームを避けるようにグネグネと配管されてます。
仮組時の調整が不足していたようでパイプの結合、ボディへの取付に一苦労、何処かに位置調整用のバッファを設けておくべきでしたね。
ちなみにパイプのパーツはバルクヘッド辺りにあるジョイント部分で前後に分割されています。
ああ、ラジエーターの塗装が剥がれてる… 忘れない内にタッチアップしておきますです。
あと手芸用のゴム糸を利用したブレーキホースも追加。
左上部のパイプにはエンジンと繋がるパイプが付くのですが、これまた嵌め込むのに苦労しそうなピース。
パイプの一部を白塗装する必要が有るので作業は先送り。
こうしてみると塗装されたボディにシルバーのパイプは良いアクセントになります。
余裕が有れば、ハンダ線、アルミパイプ、鉄道模型などで使われる割りピンや継手などを利用して自作してみるのも有りですね。
これでフロントセクションパーツの組込みはほぼ終了、ノーズカウルも何とかセットする事ができて一安心。
残りの工程はギアボックス取付、リアサス組込、補機類取付、各種パイピング、エキパイ組立、メータパネル取付とパイピング、各カウル仕上げ…
今月中に完成出来るのか怪しくなってきました。
MATRA MS11_15
小暑・次候・蓮始開「はす はじめてはなさく・蓮の花が開き始める」
歳を重ねるた所為かレンコンや玉ねぎ、玉蜀黍などの天ぷらが愛しく感じられるようになってきました。
そろそろ関東も梅雨明けでしょうかね。
ただ単にキットのパーツを組み上げていく作業のはずなのですが今回も四苦八苦しております…
モノコックにフロントサスを組み込んで行きます。
少なめのパーツで構成されていますが、結構精密な感じに仕上がります。
各アームはもう少し磨き込んでも良かったかも。
バルクヘッドにも細かなパーツゴをチャゴチャと取付、仮組時と塗装後では嵌り具合がかなり変化しているので再調整は必須です。
ディテール確認を兼ねて濃いめに流したスミ入れ系の塗料は、もう少し拭き取っておきます。
タミヤのエナメル塗料ボトルとのサイズ比較
1/43カーモデルのなかでもこのタイプのクルマは小さく感じられますね。
ラジエター、ウォータータンクや整流板?取付後はバルクヘッドに付けたパーツは殆ど見えません。
ちょっとサビしい気もしますが、それでもメカメカしさは向上したかと思います。
残りの作業はブレーキホースの追加とラジエーターから延びる冷却水パイプの取付。
特に後者は本キットの組立における難所の一つ。
イーグルのように全て下面に廻ってくれるとまだ楽なのですけどね…
MATRA MS11_14
夏至・末候・半夏生「はんげ しょうず・烏柄杓(からすびしゃく)が生える」
九州を中心とした大雨による被害がこれ以上大きくならないといいのですが… 心配です。
カウルパーツにオーバーコートしたクリアーもかなり「枯れた」状態になったようなのでコンパウンドで一磨きしてサイドパネルから貼付けていきます。
アルミ生地の部分はもう少し磨き込んだ方がメリハリが付いて模型的には良さそうな気がしますが、酸化防止のコート等を考えると億劫なのでこの程度で妥協しておきます。
フロントのバルクヘッドとアッパーアームの基部を取付けてモノコックの完成!
やっと組立のスタートラインに立てたような気がします。
フレンチブルーに塗られたスリムなモノコックは如何にもMATRA MS11といった感じです。
それとTAMIYAの1/12を思い出す方もいらしゃるかも。
ここまで進めてから気付くのも些か間抜けな話なのですが、エンジンのマウント部分の加工とABCペダルの取付方を工夫すれば塗装前にモノコックパーツを組上げられる事に気付きました。
この方が仮組や組立がスムーズに進むかと思います。
1/43scale Multi-Material Kit : XJR-9 LM
夏至・初候・乃東枯「なつかれくさかるる・夏枯草が枯れる」
季節がまた一歩進んだ木曜日、疲労がジクジクと蓄積していくような陽気です。
MS11はオーバーコートしたクリアの乾燥待ちのため暫し中断。
なので今回は先日調達した43キットの紹介で一席ぶってお茶濁し。
1/43scale Multi-Material Kit:K590 XJR-9 LM Ver.A :1988 LM 24hours
魅力的な1/43モデルカーキットをコンスタントに発売してくれているモデルファクトリーヒロさんへの応援の意味も込めの購入。
でも、43キットの在庫をこれ以上増やしたくないのも正直な気持ちではあるのですが…
タイヤには「ダンロップのデンロック♪」が印刷済み。
デカールでの再現の場合は艶調整などで一手間がかかる作業が省略出来るのは嬉しいですね。
あとタイヤ自体の品質も安定しているのはMHFキットの美点の一つ。
目新しいパーツといえばパイピング用のジャバラホースがシリコンゴムらしき素材で用意されています。
これ、バリとかの処理は上手くいくかしら?
MFHの1/43キットにはアルミ挽物のホーイルリムがセットされている事が多いのですが、本キットではホワイトメタルの鋳造パーツになってます。
今回はブラック系で塗装処理するので特にアルミ素材でなくてもOK。
美しくキャストされていますが、リム部に若干型ズレが見受けられます。
でもそれほど手間取らずに修正できそう。
細かなパーツのディテールもスケールを考慮すると充分。
この辺りは完成後は殆ど見ることが出来なくなってしまうのは惜しいですね。
エンジン関連の主要なパーツはこんな感じです。
3LのF1と比較すると7LのV12エンジンはやはり大きい!なんかエンジンだけでも先に組みたくなってきます。
エッチングパーツはステンレス素材のようで板厚違いのシートが2枚セットされています。
シートベルトのパーツが仕上げ方によって何パターンか用意されているのが面白いです。
厚いタイプのシートはゲートの切断に少々苦労しそう。(デザインカッターの替刃を大量に消費です…)
なお繊細なパーツの切出しにはダイヤモンドカッター等を使用したほうが良さげです。
ボディカラーのパープル部分はデカールを参照しながらマスキング、塗り分けが必要。
ウインドウやライトカバーの縁のブラックやグリーンもデカールではなく塗装処理。
インストにはマスキングパターンが用意されていますが、上手くこなすことができるか不安です。
シャシーもホワイトメタル製。
ベースへの固定用のナットを取付けるスペースは前後2ヶ所に取れそうなのは助かります。
サス等の仮組、調整もこれまで制作してきたフォーミュラーカーより容易な気がしますがどうでしょう。
それとエンジンとリアカウルのクリアランスも多少余裕がある感じがします。
別パーツなっているコクピットの左右ドアはルーフ上のヒンジを自作、下側の回転軸を上手く仕込む事が出来れば開閉式になりそうな気がします。
でも、自分のスキルでは無理なので素直に固定する予定です。
なかなかに手強そうなキットですが何とか完成させたいですね。
MATRA MS11_13
芒種・次候・腐草為蛍「ふそう ほたるとなる・腐った草が蒸れ蛍になる」
今年は空梅雨気味なのかしら?降り過ぎるのも困りますが、降らな過ぎはもっと大事になりそう。
外装パーツに施したクリア乾燥待ちの間、組立てられるパートを進めます。
まずはコクピットまわりから、フレンチブルーに塗られた内装がmatraらしくて良いですね。
磨き出された金属パネルで構成されたものとはまた違った趣があります。
ディテールに関しては少ないパーツ構成ながら充分かと思います。
メーターパネルは小汚い感じになってますね… タッチアップ等で多少は誤魔化せるかな。
ここから先の工程はサイドパネル等の外装パーツの仕上がり待ち、モノコックを仕上げない事にはエンジンのマウントや前後サスの組立ても出来ないのです。
という訳で細かなパーツをチマチマと仕上げていく事に。
ギアボックス上のキャリアですがマフラーステーや各種補機などの取付パーツが多い一寸厄介なパーツ。
洋白線等で置換えてシャープに仕上げると非常に見映えがするであろう箇所ではありますが、上記の通り他パーツとの位置調整がシビアなのでキットパーツをそのまま使う事にします。
(というか自分のスキルでは置換えはムリ…)
クリアの乾燥には二週間から一ヶ月ほど取る予定、この辺はラッカー系を使っている限り致し方ないところ。
なのでMS11の次回更新はちょっと間が空くかもしれません。
MATRA MS11_12
芒種・初候・螳螂生「とうろう しょうず・螳螂(かまきり)が生まれ出る」
関東も入梅、瞬間接着剤も白化しやすくなるころ。
螳螂(かまきり)といえばこのクルマの事を思い出します。Marcos Mantis XP
良いですねー もしキットがあればオリジナルカラーリングの妄想仕様で遊びたいです。
カウル類への最初のクリアコート終了し、主立ったパーツも揃ったところで記念撮影。
昔有ったマッチボックスのF1プラキットを彷彿させる絵面。
クリアーは1週間ほど乾燥させてから中研ぎに。
構造上サイドパネルが仕上がってこないと全体的な組立は出来ないのですが、取り合えずコクピット、ギアボックス周辺などから手を付ける事にします。
MATRA MS11_11
小満・末候・麦秋至「ばくしゅう いたる・麦が熟し麦秋となる」
なにやらビールが飲みたくなるフレーズです。
先日やっとこさ主要パーツの一つが片付きました。
Matra MS9 Moteur V12
MATRA製3.0L V型12気筒エンジン、カムの間から吸気、バンクの外側に排気という変わったレイアウト。
当時400馬力以上出ていたそうです。
プラグコードはMFHの0.28mmサイズ、燃料ラインにはディテールマスター製ソフトワイヤーと1号テグスの組合せを使用しパイピングを施しています。
燃料ラインとファンネルの取付にはアドラーズネストのリード線を刻んだ物をブラケット風に追加。
今回はバンクに24本のコードを這わすスペースがほとんどん無く、収めるのに苦労しました。
1気筒辺り250ccを12機、ギュッとコンパクトに配置したと考えれば当然ですかね。
昨年製作した312PBのFerrari Tipo 001と比較すると同じ3Lの12気筒でもやはり随分と違って見えます。(因みに撮影用ベースに使っている木製のコマは同サイズです。)
パイピングは実車も割とゴチャゴチャした感じなのですが、1/43でその雰囲気を再現するのは大変。
材料に関してはもっと細く、クセをつけやすい物を捜す必要がありそうです。