The First Hurdle

処暑・次候・天地始粛「てんち はじめてしゅくす・ようやく暑さが鎮まる」
8月31日は今月二回目の満月、今年一番明るくて大きく見えるお月様とのこと。
今回も月見のお酒を支度しておきます。 
 
1/43スケールのオープンホイールキットの製作過程において車高とサスアームの角度が決まり四輪が無理なく接地した時に最初のハードルを越えた気分になります。
「ほっと一安心」「なんか出来上がりそうな気がする」「おー、かっこいいじゃん」といった感じですね。
ただ微妙な満足感と後の面倒な作業内容を想像して手が止まり、仕掛品箱内で放置されそのまま忘れ去られるといったちょっと危険なポイントでもあります。
まあそれは飽きやすく根気が致命的に不足している自分の性格に帰するところが大きいかと思います。
そこで些か唐突ではありますが「第一ハードル」を越えた時を反省の意味も込め振り返ってみる事に。
いろいろとやらかしておりますが大目にみていただけると幸いです。
 
Ferrari 312T4
スライディングスカートが可動式になっているのでセットアップはスムーズだった気がします。
とあるトラブルによりペンディング中、ゴメンネ
 
 
Brabham BT46
シャシー板とボディパーツとの嵌め合わせにトラップが有ったような無かったような
 
 
McLaren M26
割と作り易い部類のキット、この姿もラジコンバギーみたいでカッコいい
 
 
EAGLE Weslake T1G
このタイプは一部サスアームを可動化しておくと最終的にはなんとなく決まってくれます。
 
 
Ferrari 312PB
オープンホイールではないけどその亜種ということで
 
 
Reynard 98i Target Honda 1998
モールドされたサスアームの取付位置がトラップ、修正用の治具もトラップ
 
 
MATRA MS11
繊細ではあるけど大きな問題は無かった記憶
 
 
Williams FW07B
4点+2線、このタイプはちょっとメンドくさい
 
 
MARCH 881
なぜかあまり印象に残ってない
 
 
FERRARI 126 CK
車高設定を勘違いしてしっちゃかめっちゃか…
 
 
McLaren M19A
フロントサスの組上げに苦労したような
 
 
MARCH PORSCHE 88c
この時期のタメオはちょっと癖あり
 
 
Chaparral 2K
足回り以外に問題がありすぎて放置中、ゴメン、ゴメン
 
 
Bugatti Type 35
よく知らないタイプのクルマだったので最後は力業
 
 
FERRARI Tipo 637
プロバンスのオープンホイールは手間かかりすぎということで放置、申し訳ない
 
 
FERRARI F187
ホワイトメタル製サスアームの扱いに注意する必要はあるけど新し目のキットだけにスムーズ
でもタイヤ等のトラブルで中断、スマヌ、スマヌ

この後ロータスとヘスケスが続くのですが反省を生かし完成できると良いなぁ〜
 
 
 
 
 
 
 
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Hesketh Ford 308C_03

立秋・末候・蒙霧升降「もうむ しょうこう・深い霧が立ち込める」
暑いですね、蒸しますね、日々の疲れがなかなか抜けないです。
月が変われば少しはマシになるのでしょうか。
 
 
パーツ確認を兼ね恒例の記念撮影(一部PEは除く)
カウルオープンのフルディテール仕様ではないのでPE含めたパーツ点数は少なめかと思います。
 
 
PEパーツは3シート、板厚0.5mmの真鍮が1枚、板厚0.2mmのステンレスが2枚同封。
ステンレスは加工しづらく真鍮は塗装が面倒、コスト等の課題もあるのでしょうが自分としては扱いやすい洋白が好みであります。
 
 
エンジンはインダクションボックスに隠れる箇所のパーツは用意されていません。
ヘッドカバーにはプラグコードを追加予定なのでディストリビューターを何処からか調達ですね。
 
 
シンプルな一枚翼のリアウイング
翼端板、今回はキットパーツをそのまま使用。

試行錯誤しながら“43の作り方”を徐々に思い出す。
 
 
フロントサスはパーツの位置関係が意外にもタイト。
冷却ダクトと併せ組立前に再調整です。
 
 
仕掛かり状態のタメオ産DFVズ
この他にもストックを掘り起こすとゴロゴロ出てくる気がします。
それとタメオ以外もきっと出てくる…
 
 
 
 
 
 
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Hesketh Ford 308C_02

立秋・次候・寒蝉鳴「かんせんなく・蜩(ひぐらし)が鳴き始める」 

台風により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く復旧されますようお祈り申し上げます。
 
 
ボディパーツを仮組みして全体の様子を把握します。
あわせてディスプレイベースへの固定方法等も検討。
 
 
インダクションボックスは同年他車と異なり高さが低くサイドから吸気するタイプ。
モノコックも薄く仕上げられていて全体的にスマートな印象です。
 
 
スポーツカーノーズはヘスケスお得意の先端にウイングが付くタイプ。
 
 
前後のタイヤを取り付け最低地上高を検討、また車体を支えるスペーサーも誂えます。
後輪はサスペンションの一部バーツを加工すれば多少の調整ができるようになるので本キットでは前輪を基準に車高を設定。
 
 
四つのタイヤが接地してそれなりの風体になってくれました。
車の模型を作る過程において少しホッとできる時でもあります。

塗装はPROJECT ESSEXの小物類と併せて実施予定
  
 
 
 
 
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Hesketh Ford 308C_01

立秋・初候・涼風至「りょうふう いたる・涼しい風が立ち始める」
残暑お見舞い申し上げます
 
 
夏休みの工作2023です。
ちなみに2021はVINCENT“White Shadow”、2022はRENAULT RE-20 TURBOでありました。
   
では、スタート  
先ずはホイール組みから、ディスク部分の立体感が良い感じです。
 
「発売当初の内容から、一部キット構成が変更されているものがあります。アルミ挽物パーツのホイールやダンパーなど、材料費高騰のためホワイトメタル製に変更され、説明図の部品構成と違う場合があります。」と告知されていましたが本キットはアルミ製でした。(ダンパーは真鍮挽物になってました。)
ただそれ以上に大きな変更があり吃驚仰天!その件は後々書き留めるかもです。
 
 
サスアーム折曲げ部分への補強工作でハンダ付の練習。
この部分が疲労等で千切れるとリカバーが大変に面倒なのです。(過去何回かオレタ)
 
 
後はカウルの縁を適当に整えてみたり、
 
 
ダクトの穴を開けたりとパーツ毎の下拵えが続きます。
 
 
それと劣化していたツール、マテリアル類を補充。
 
 
43キットの作り方を思い出しながらボチボチと進めていきます。
 
 
 
 
 
 
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Hesketh Ford 308C

大暑・次候・土潤溽暑「つちうるおいて じゅくしょす・土が湿って蒸暑くなる」
葉月、八月朔日、夕立といかずち
健やかに楽しくそして美味しい夏になりますように。
 
 
年頭にLOTUS 81、LOTUS 88を完成させる!と意気込んではみたものの久方ぶりの1/43スケール、共にフルディテールとあって今ひとつリズムに乗り切れない状況。
そこでサクッと「完成」できそうなキットで工作の勘所を取り戻すリハビリを試みることにします。
在庫やお手つき品でもよかったのですモチベーションをブーストするために新しいキットを調達です。

お買い物はたのしー!
 
 
This Way Up WU007 Hesketh Ford 308C Italia GP 1975 J.Hunt
TAMEOのサブブランド?他にも70年代の渋いF1がキット化されています。
 
 
パーツ構成はTAMEOスタンダードな感じ。
 
 
デカールはノンブランド
カルトグラフじゃないのはコストの問題ですかね。
ちなみにHesketh Bearマークは用意されていません…
 
 
その代わりと言ってはなんですがイエローのベタデカールが同封されています。
何に使うか想像はつきますがこのデカールを使う人は少ないと思うのです。 
 
 
先ずはパーツのチェックから
アルミ挽物のホイールは嬉しいのですがフロントタイヤのセットがおかしなことになってますね。
 
  
購入先に連絡をしたら早急に対応していただきました。
ラクーンオートさん、ありがとうございます!
 
 
それではぼちぼちと組立スタートです。
 
 
 
 
 
 
 
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RENAULT RE-30B TURBO

春分・末候・雷乃発声「らい すなわちこえをはっす・遠くで雷の音がし始める」
四月、卯月、新年度、薄手のコートに切り替え新しいネクタイを下ろす時節。
今年もあたふたしている間に季節は巡るのであります。
 
 
タミヤ 1/20 グランプリコレクションシリーズ No.18 Renault RE-30B Turbo
1982年のルノー・スポール・レーシングのF1マシーン、4勝しコンストラクターズランキングは3位を獲得。
 
 
この古びたプラモデル、実家での片付け時にガラクタ山の奥からサルベージしました。
いつ頃の物かというと発売されてからすぐに作った記憶があるので40年ほど前の完成品です。
現在製作中のRE-20との縁を感じて処分せずに持ち帰る事になります。
その後積もった埃と年月を洗い流したらデカールの印刷も剥げ落ちてしまいました。
 
 
1/12 Renault RE-20 Turboのボックスアート風アングルで撮影です。
RE-20よりも機器類のレイアウトがスッキリとした感じに、そしてモノコックも丈夫そうに見えます。
 
 
この時期はカウル以外はパクトラタミヤを筆塗りで塗装していました。
フラットアルミ、クロームシルバー、ガンメタル、メタリックグレイが大活躍!
パイピングもいろいろと頑張っていますね。
ちょっと驚いたのがモノコック、マフラーは塗装では無くアルミシールを使用していた事。
 
 
アンダートレイの裏側にもアルミシールが貼られています!?
当時の自分に一体何を思って作業していたのかを聞いてみたくなります。
 
 
本作は自分にしては珍しくドライバーフィギュアが乗車しています。
レーシングスーツのワッペンも健気に手描きです。

この熱意を他の事に生かしていたのなら別な人生を歩んでいたかもです…
 
 
「若気の至り」というか「三つ子の魂百まで」なのかいろいろと考えさせられる発掘物でありました。
それでも40年経った今でも同様に模型を楽しんでいるのは悪い事ではないと思う今日この頃。
 
 
 
 
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RENAULT RE-20 TURBO_11

春分・次候・桜始開「さくら はじめてひらく・桜の花が咲き始める」
週末に降った雨で桜の花も散り始めました。
私的にはスギからヒノキにステージが変わりつつあり七転八倒、模型作りもスローダウン。
 
 
動力装置、駆動装置が出来上がりました。(一部仮組み部分もありますが)
「光り物」が多く同時期のDFVユニットに比べて華やかな出で立ち。
当時のルノーは大メーカーワークスらしくマシーンのメンテ、クリーニングが他のコンストラクターよりも行き届いていた記憶があるので今回はキレイ目な仕上がりを目指します。
 
 
ルノー・ゴルディーニEF1 V6 1492cc ツインターボ+ヒューランド FGA 400
DFVと同様にアイコニックなレーシングエンジン。
 
 
エキパイには適当に焼き色等を追加、リアルを目指すというより所謂模型的演出です。
それでも不自然な感じにならないようには留意はしたつもりですがどうでしょう。
 
 
パーツが揃ったら組立、数種類の接着剤を使って騙し騙しセットしていきます。
タミヤといえども40年以上前の製品なのでストレスなしにパチピタと組み上がる訳ではありません。
 
 
マフラーエンドの位置とウェイストゲートバルブの角度に少し注意が必要。
 
 
右サイドはこんな具合に。
 
 
アンダーカバー等で完成後は見ることが出来なくなる「裏面」を記念撮影。
こちら側もなかなかに魅力的な造形、機能美。
 
 
 
 
 
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TAMIYA NEWS September 1980 Vol.99

春分・初候・雀始巣「すずめ はじめてすくう・雀が巣を構え始める」
花曇り気味な春分の日、おやつにぼたもちと道明寺をいただいてお休みはおしまい。
 
 
かわいいお魚マークのタミヤニュース
発行は昭和55年の9月、今から43年前ですね。

ちなみに魚マークはドイツ軍の師団マークで上は第35歩兵師団の変形師団マーク、下は同じく第35歩兵師団のマークとの事。
 
 
それで1980年(昭和55年)9月はどのような記事が掲載されていたかというと
製品情報では前年のF1チャンピオンカーであるFerrari 312T4が1/12スケールで発売されたり
 
 
カンナムローラことレーシングマスターMk.1のスペアパーツ供給等が告知されていました。
 
 
この号から始まった「モータースポーツ情報」では
ホンダF2エンジンデビュー時のラルトRH6-801にマンちゃんが乗っていたり
 
 
ルマンではプライベーターのロンデューが勝利した年でもあります。
 
 
「模型ファンをたずねて」はレーシングカメラマンの間瀬明氏
TBS F1放送の間瀬・石井コンビでもおなじみですね。
タミヤニュースの「モータースポーツ情報」も間瀬さんが協力されておりました。
 
 
この号の目玉はこちら
1/20スケールのWilliams FW-07からFW-07Bへの改造ガイド
 
 
この記事が大好きで何回かチャレンジしたのですが当時の自分には完成できませんでした。
 
 
それから月日は流れ2015年にスケールは1/20から1/43、キットメーカーはタミヤからタメオに変わりましたが同じようにFW-07を改造したW-07Bをコレクションに加えることができました。(結構無理くりな07Bですが…)

写真の感じもなんとなく似ているでしょ♪
 
 
裏表紙のイラストも素敵。
  
このタミヤニュースは永久保存しておきます。
 
 
 
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