夏至・次候・菖蒲華
今年の半分も終了間近、ホントに季節は百代の過客にして光陰矢の如しですよ。
先日、夜更けにテーブル上の特設ブツ撮スタジオにて記録画像を撮影しました。

Ferrari 312PB 1972 Rd.7 Targa Florio A.Merzario / S.Munari 1/43scale Multi-Material Kit

カウルの塗装はフィニッシャーズのシルクレッドの上にオートクリアーという自分の中ではフェラーリ車定番の組合せ。
シャシー側はプライマー塗布後にオートクリアー、さらにデカールの上から保護目的でオートクリアーを軽く一吹、でも結果としては微妙。
無塗装の金属面の保護、デカール処理に関しては一考の余地ありですね。

今回はスタビのリンクを洋白線に、リアのショックユニットをタメオパーツに、ロールバーをアルミパイプに交換したくらいでほぼキット素組。
パイピングは幾つか追加しましたが、ラジエーターホースは殆ど見えなくなり残念な結果に、それよりもメーター周りにラインを追加してゴチャつかせた方が効果的だったかもです。

フルディテールキットでは、内部構造とカウル類の干渉が問題になる事が多いのですが、本キットでは突起する機器類が少なく、カウルの内部空間も比較的に余裕が有る所為か仮組を充分に行えば割とスムーズに作業は進むかと思います。(自分は仮組不足のため手子摺る羽目になりました。)

カウルの面やチリが合っていないとか「中身」の塗装が汚らしいとか不満な箇所は多々ありますが、フルディテールモデルの製作自体は堪能できたかと思います。(結構辛い事も多かったですが…)
ヴィンテージフェラーリには珍しいカンナムやグラチャンを想わせる「ヤル気」なスタイルや、ネイキッド状態での佇まいも結構気に入ってます。
他の画像もFlickrのフォトアルバム(album:1/43 Model cars)にupしております。
お暇でしたら覗いてみてくださると嬉しいです。
長々と書き綴ってきた312PBの製作記も今回で最後、お粗末さまでした。
タイヤを履かせるのに少々力技を使いましたが下回りはこれで終了。
ウインドスクリーン以外の透明パーツを処理します。
レンズパーツはハサミでザックリと切り出してからモーターツールの小型マンドレルに取付、縁をペーパーで整形してアッサリと終了です。
やっとこさカウル周りのパーツが集まりました。
塗装が難そうな箇所(抜けていないスリットやインーテークの底など)はツヤ消し黒のデカールで処理。
この段階に及んでカウルを嵌め込むためにヤスリ等でガリガリと削ったり、無理矢理にパーツを接着しているうちに、なんとか作業終了。
今回は中断期間もあり結構時間が掛かってしまいました。
残っていた小物パーツを取付けて下回りはとりあえず完成。
今回シャシーのメインパーツは軽く磨いてからクリアコート処理をしましたが、メタル系のペイントを施してもまた変わった風情になって面白かったかも。
手を入れた部分は一部エッチングを金属線に置換、パイピングの追加、リアショックユニットをタメオパーツに交換したくらいでほとんど「キット素組」。
角材のウマがなんともうら寂しい雰囲気を醸し出しております。
キットパーツのホワイトメタル製のロールバー。
セパレート型の試作品を作り、サイズ、位置関係を確認。
そして本番パーツの製作。
なんだか西瓜を想像させる絵面。
メーター周りにもワイヤ類を追加。
リアセクションの完成を目指して、細々としたパーツに手を付けていきます。
ミッションエンドにバッテリートレーとジャッキポイントのエッチングを取付。
少々謎な形状のライトユニット、ライトのレンズは別途樹脂パーツが用意されているのは嬉しいですね。
バッテリーには配線をプラスします。
端子はエッチングの流用、帯金の加工など幾つか考えてはみたのですが、結局一番手軽なアルミパイプを加工して取付ける方法で。
まずはミッションエンドを取付。
バッテリーはトレーに載せるだけ。
最後にライトユニットとオイルクーラーを付けて、オイルホースを這わして、とりあえず完成!
バイラス星人のカルテットみたいなエキパイパーツ。
恒例のサービスショットです。
何はともあれ白いパイプが4本(画像では3本しか見えていませんが…)出ているのが見えると、この時代のレーシングフェラーリといった風情になりますね。
車高の再調整、先日のロックナットを使ってのタイヤ仮付を行った後、リアサスユニットをエポキシ接着剤で固定、何とか収まった様で一安心です。
ホイールベースが短く、本当にゴーカートようなディメンションですね。
パーツを接着したり、ペイントが剥げた部分をレタッチをしているうちに、どうにかこうにかリアサスユニットが完成。
追加工作は
少しクリーニングをしてから壊す前に据え付けちゃいましょう。